2026年1月現在、中国本土の民間スタートアップが「2028年に、観光客を宇宙の端へ運ぶ」計画を打ち出しました。料金や搭乗人数まで具体的で、宇宙旅行ビジネスの“次の一手”として注目を集めています。
2028年に「宇宙の端」へ:1席300万元、無重量は3〜6分
報道によると、中国本土の民間企業InterstellOr(2023年初頭に設立)は、2028年を目標に有人サブオービタル(準軌道)宇宙旅行を提供する計画を公表しました。座席は1席あたり300万元(約43万ドル)としています。
機体はCYZ1:最大7人を高度約100kmへ
同社によれば、サブオービタル宇宙船「CYZ1」が最大7人の乗客を乗せ、カーマン・ライン(地球大気と宇宙空間の境界とされる高度約100km)まで到達。無重量の体験は3〜6分間を想定しています。
すでに約20人が申し込み:俳優、エンジニア、詩人、実業家も
InterstellOrによると、この旅にはすでに約20人がサインアップしているとのことです。参加者には、俳優、トップエンジニア、詩人、ビジネスマンが含まれるとされています。
「宇宙旅行」は富裕層の体験というイメージが強い一方で、申し込みの顔ぶれが多彩である点は、体験価値が“ステータス”だけでなく“個人の表現”にも広がりつつあることを感じさせます。
サブオービタル宇宙旅行とは?「短時間で宇宙の入口に触れる」体験
サブオービタルは、人工衛星のように地球を周回軌道で回り続けるのではなく、宇宙空間の入口付近まで到達して戻ってくる飛行の考え方です。今回の計画では、高度約100kmに到達し、数分間の無重量体験を提供するとしています。
2028年ターゲットが意味するもの:具体化する一方、焦点は「運用」に
2028年という目標は、2026年から見ればまだ先ですが、座席価格、定員、到達高度、体験時間まで示されている点は、構想段階から“運用の設計”へ踏み込もうとしている印象もあります。
一方で、宇宙旅行がサービスとして定着していくには、次のような論点が自然と注目されます。
- 安全性:有人飛行としてのリスク管理や訓練設計をどう組み立てるのか
- 運航体制:機体の整備、打ち上げ・帰還のオペレーションを継続運用できるのか
- 体験の設計:数分の無重量を、どんなストーリーで届けるのか
- 価格と需要:300万元という価格帯に、どの層がどれだけ反応するのか
宇宙旅行は「遠い未来」から「予約が入り始める未来」へ移りつつあります。2028年に向けて、計画がどのように具体化していくのかが次の焦点になりそうです。
Reference(s):
Chinese startup targets 2028 crewed suborbital space tourism
cgtn.com







