氷点下20度の川で「氷上ドラゴンボート」 新疆ベイトゥン冬の熱狂 video poster
氷点下20度を下回る寒さの中でも、人は遊びを発明します。中国本土・新疆ウイグル自治区の県級市ベイトゥンでは、凍った川を舞台にした「氷上ドラゴンボートレース」が行われ、冬の風景に熱気が加わっています。
氷の川が「コース」になる:ベイトゥンの氷上レース
会場となるのは、冬に全面結氷するジェードベルト川(Jade Belt River)。水面が固く凍り、自然のスケートリンクのような状態になると、ドラゴンヘッドを飾った舟が氷上を滑るように進みます。
沿岸には観客が集まり、吐く息が白く立つ中、声援が飛び交います。厳冬そのものが、イベントの臨場感をつくっているのが印象的です。
パドルの代わりは「氷ピック」:進み方がユニーク
このレースの特徴は、通常のドラゴンボートのように水をかくのではなく、チームが氷ピック(氷を突いて進む道具)をパドルの代わりに使う点です。氷面を突いて推進力と方向をつくり、舟をコントロールします。
- 氷ピックで加速・旋回をつくる
- 舟にはドラゴンヘッドの装飾
- 氷面を走りやすくするための「氷の刃」を備える
伝統的な意匠と、冬の道具立てが組み合わさることで、見た目にも分かりやすい「冬のドラゴンボート」になっています。
3年目の開催が映すもの:伝統×冬のスリル
この氷上ドラゴンボートレースは、今回で3年目。夏の水上競技として知られるドラゴンボートが、氷の季節に合わせて形を変え、寒さの中で人が集う「冬の祭り」として根づきつつあります。
注目したいのは、寒さを単なる制約としてではなく、遊びや行事の舞台に転換しているところです。氷点下の環境が、競技の工夫(道具・舟の仕様・進み方)を促し、結果として地域の季節感を象徴するイベントになっています。
見どころは「音」と「距離感」:氷上ならではの迫力
氷の上では、舟の動きや道具が当たる音が乾いた響きになり、観客の声援もよく通ります。さらに、川岸からコースが近く見えるため、レースの速度感やチームの呼吸が伝わりやすいのも特徴です。
冬の屋外イベントは、防寒や安全面の配慮が欠かせませんが、自然条件を生かした「ここでしか見られない競技」が生まれる瞬間でもあります。
Reference(s):
cgtn.com








