中国本土と英国、往来が拡大 ビザ緩和と直行便増で2026年も注目 video poster
中国本土と英国の「双方向の旅行」が伸びています。ビザ手続きの円滑化や直行便の増加を追い風に、観光が経済効果だけでなく相互理解の“接点”として存在感を強めているのが、いまの大きなポイントです。
数字で見る:2024年の実績と、2026年の見通し
提供された統計・見通しから、往来の増加が具体的に読み取れます。
- 英国から中国本土へ:英国の統計(Office for National Statistics)によると、2024年に約61万5,000人の英国人観光客が中国本土を訪問。2025年も増加が続いているとされています。
- 中国本土から英国へ:VisitBritain(英国の政府系観光機関)のデータでは、2024年に中国人旅行者が約46万3,000回英国を訪れ、消費額は約7億2,380万ポンド(約9,890億ドル)。
- 2026年の見通し:VisitBritainは2026年の中国人訪英客数が66万7,000人に達すると予測。2025年推計比で28%増で、観光収入は約13億ポンドの押し上げが見込まれるとしています。
増加の背景:ビザと「移動のしやすさ」が同時に進んだ
中国本土側:240時間のトランジット免ビザが「China Travel」を後押し
中国本土の240時間(10日)ビザなしトランジット政策が、国際旅行者の動きを後押しし、英国からの旅行者にも波及しているとされています。近年は、英国の旅行系Vloggerが現地体験をオンラインで共有し、第三者目線の情報として広がりやすい環境が整いました。ガイドブック的な情報とは違い、「自分の目で見た」切り取りが流通することで、旅の心理的ハードルが下がる——そんな構図も見えてきます。
英国側:ビザ処理の最適化と入国手続きの簡素化
一方の英国も、ビザ処理の最適化や入国手続きの簡素化など、より多くの中国人旅行者を呼び込むための措置を進めているとされます。観光産業は裾野が広く、宿泊・交通・小売・飲食まで連鎖的に影響が及ぶため、政策面の「入り口整備」が数字に反映されやすい領域です。
直行便の増加:観光交流を支える“インフラ”が厚く
往来の増加を支えるもう一つの軸が航空ネットワークです。現在、中国本土と英国の間には21の直行便ルートがあり、ロンドン、マンチェスター、エディンバラと、北京、上海、広州など中国本土の主要11都市が結ばれています。さらに、週あたりの往復便数は228便に達し、これは「欧州の中で最高水準」とされています。
2026年、何が焦点になる?
2026年は、VisitBritainの予測(66万7,000人)という「期待値」が示されたことで、実際の伸びがどこまで追いつくかが注目点になります。見どころを整理すると次の通りです。
- ビザ・入国運用の体感:制度だけでなく、処理速度や導線のわかりやすさが旅行満足度を左右しやすい
- 直行便の運航の安定:便数が多いほど選択肢は広がる一方、遅延・欠航時の代替が重要になる
- オンライン発の旅行トレンド:Vlogなど“体験共有”が次の需要を呼ぶ循環が続くか
観光は、ニュースになりにくい日常の積み重ねで関係性を作っていく分野でもあります。数字の伸びの裏にある「移動のしやすさ」と「見え方の変化」を追うと、2026年の往来拡大がより立体的に見えてきます。
Reference(s):
cgtn.com








