中国の李強首相、フィンランドと「より高い相互利益」へ協力強化を提起
保護主義や一国主義が強まる中で、国際協力をどう積み上げるか――。2026年1月27日(火)、北京で中国の李強首相がフィンランドのペッテリ・オルポ首相と会談し、通信やクリーン技術など幅広い分野で協力を深め、「より高いレベルの相互利益」を目指す考えを示しました。
何があったのか:北京で首相会談、協力分野を拡大
中国側の発表によると、李強首相は会談で、両国が経済の補完性を生かし、二国間貿易の潜在力を十分に引き出すべきだと述べました。協力を深めたい分野として、次の領域が挙げられています。
- 電気通信
- クリーン技術
- 特殊船舶の建造
- 新型の都市開発
- ライフ・ヘルス(健康・医療など)
貿易・投資:相互の市場アクセスとビジネス環境が焦点に
李強首相は、フィンランドからの「高品質な輸入」を歓迎する姿勢を示す一方で、中国企業のフィンランド投資も後押ししたい考えを表明しました。そのうえで、フィンランド側に対し、中国企業にとって公平・公正で、差別のないビジネス環境の提供を期待すると述べています。
人の往来と教育:旅行、言語、職業教育、若者交流を強化
経済協力だけでなく、相互理解の土台として、旅行、言語、職業教育、若者分野の協力拡大にも言及しました。政府間の合意だけでは動きにくい時代に、企業や教育現場、地域の交流がどこまで広がるかが注目点になりそうです。
国際秩序:WTOを中核とする多国間貿易体制の維持を確認
李強首相は、世界的に一国主義と保護主義が強まっているとして、両国が開放的で協力的な国際経済・貿易秩序を共同で守る必要があると主張。WTO(世界貿易機関)を中核とする多国間貿易体制を支持し、自由貿易と多国間主義を堅持すべきだと述べました。
これに対しオルポ首相は、中国との関係を継続的に深める考えを示し、平等と相互利益の原則の下で、貿易・投資や文化・人的交流を含む実務協力を強化したい意向を表明しました。また、国際秩序が厳しい挑戦に直面しているとして、気候変動や持続可能な発展などの多国間課題で、中国との意思疎通と連携を強めたいとしています。
署名された文書:科学技術からエネルギーまで複数分野に
会談後、両首相は、科学技術、住宅・都市農村開発、税関、文化・観光、経済・貿易、エネルギーなどをカバーする複数の協力文書の署名に立ち会ったとされています。
個別案件の進み具合は、企業の投資判断や制度面の調整、国際市場の需要などにも左右されます。今回の枠組みが、具体的なプロジェクトや人材交流としてどこまで形になるのか、今後の動きが注目されます。
Reference(s):
Chinese premier calls for higher-level mutual benefits with Finland
cgtn.com








