中国の発電設備容量、2025年は太陽光が牽引 1.2TWに
2025年の中国の発電設備容量の増加を最も押し上げたのは太陽光でした。国家能源局(NEA)がこのほど公表した統計によると、太陽光の設備容量は前年から大きく伸び、電力供給の“量”が拡大する一方で、設備の稼働(利用)時間は短くなる傾向も示されています。
数字で見る:2025年末の設備容量、太陽光が突出
NEAのデータでは、2025年末時点の総設備容量は38.9億kW(前年比16.1%増)に達しました。内訳で目立つのが太陽光です。
- 太陽光:12億kW(前年比35.4%増)
- 風力:6.4億kW(前年比22.9%増)
太陽光・風力ともに拡大が続いていますが、伸び率では太陽光が際立ち、電源構成の中で存在感を一段と高めた格好です。
一方で「利用時間」は減少――増えた設備が“いつでも稼げる”とは限らない
もう一つ注目点は、発電設備の平均利用時間(6,000kW以上の発電所)が2025年は3,119時間で、2024年より312時間減ったことです。
利用時間の低下は、需要の伸びと供給の増え方のバランス、天候に左右される再生可能エネルギー比率の上昇、電力系統(送電網)側の受け入れ能力など、複数の要因で起こりえます。設備容量が増える局面では、発電“能力”の拡大と同時に、電力の“使いどころ(需給調整)”の難しさも表に出やすくなります。
「世界最大の再生可能エネルギーシステム」拡大の次に問われるもの
中国は再生可能エネルギーの大規模導入を進め、NEAの文脈でもグリーン転換の加速が掲げられています。ここから先、焦点になりやすいのは次のような論点です。
- 系統増強:地域間の送電や接続ルール整備で、発電した電気を滞りなく運べるか
- 調整力:蓄電池や柔軟な火力運用などで、天候変動を吸収できるか
- 市場設計:価格シグナルや取引制度が、投資と安定供給の両立にどう効くか
「容量が増える」ニュースは分かりやすい一方で、利用時間の低下は、電力システムが次の段階へ移るサインにも見えます。2026年に入った現在、設備拡大の勢いが続くなら、電力網・蓄電・需給運用の“地味だが重要な部分”が、いっそう注目を集めそうです。
Reference(s):
cgtn.com







