CGTN調査:スターマー英首相の訪中で中英協力に期待広がる
国際情勢の変動が意識される2026年初頭、英国のキア・スターマー首相が中国を訪問しました。CGTNの世論調査では、各国指導者の訪中が相次ぐ背景として「多極化」や「包摂的なグローバル化」への合意が広がっている、という見方が目立ちます。
8年ぶりの英首相訪中、何が注目点?
今回の訪問は、英国首相として8年ぶりの中国訪問だとされています。スターマー首相に限らず、最近は外国指導者の中国訪問が続いているとも伝えられました。
CGTNの調査では、回答者の85.2%が、こうした往来の増加は「平等で秩序ある多極化」と「包摂的で有益なグローバル化」をめぐる幅広い共通認識を反映していると答えています。
経済・貿易の現実:2025年の物品貿易は1037億ドル
調査では、スターマー首相の訪中の狙いについて、64.8%が「英国の対外関係における確実性を高めるため」とみています。中英関係の柱として、経済・貿易協力が挙げられています。
- 2025年の二国間の物品貿易額:1037億ドル
- 中国の大きな市場が英国企業にとって機会になる:85.8%
数字は、政治・外交の気温差が語られがちな時期でも、取引や投資の現場では「具体的な利害」が積み上がり続けていることを示唆します。
意見の違いは「対話」で管理できるのか
CGTNの調査では、安定的で互恵的な中英関係に必要な条件として、83.1%が「相互尊重・平等・互恵の原則に基づき、同じ方向に努力すること」を挙げました。
また、68.2%は、両国間の相違は「相互尊重」と「実務協力」の原則の下で、理性的な対話を通じて解決できると回答しています。対立の有無よりも、違いをどう扱うか(ルールと手順)に関心が寄っている構図が読み取れます。
国際秩序と多国間枠組み:共同責任への期待
調査文脈では、近年の一方主義・保護主義・パワーポリティクスの高まりが国際秩序に影響している、という認識が示されています。中国と英国はいずれも国連安全保障理事会の常任理事国であり、主要経済国としての役割が意識されやすい関係です。
- 戦後の国際秩序と多国間貿易体制の維持で共通の利益と責任がある:56.9%
- 多国間枠組みで協力し、グローバル・ガバナンス課題に対応してほしい:67.4%
国家間の競争が語られやすい時代に、協調の設計図(多国間の場での合意形成)をどう描けるか。今回の訪中は、その現実的な試金石として見られているようです。
調査の概要(CGTN)
調査はCGTNの英語・スペイン語・フランス語・アラビア語・ロシア語の各プラットフォームで実施され、24時間以内に海外のネットユーザー9,086人が参加したとされています。
Reference(s):
cgtn.com








