中国首相、英中に「氷を破る精神」継承を提起 貿易・AIなど協力4分野
2026年1月29日(木)、北京で開かれた「2026年 英中ビジネス協議会」会合の閉幕式で、中国首相の李強氏が、両国は「氷を破る精神」を引き継ぎ、協力の結びつきを強めるべきだと述べました。世界的に不確実性が高まる中、英中関係を“実務”でどう前に進めるかが焦点になっています。
「氷を破る精神」とは何を指すのか
李氏は、英中が「相互尊重」を土台に「同じ方向に進み、干渉を排し、開放と協力を堅持」すれば、ウィンウィンの成果と相互の繁栄が可能だと語りました。ここでいう「氷を破る精神」は、関係が難しい局面でも対話と協力の糸口を見いだしてきた姿勢を指す表現として使われています。
「世界課題への責任」──リスク対応と成長を同時に
李氏は、協力の強化は両国がリスクに対処し、発展を共に促すための合理的選択であるだけでなく、「責任ある大国」として世界の問題解決に協力する責務でもあると述べました。経済や技術の競争が続く一方で、気候変動や公衆衛生、サプライチェーンなど、単独では解きにくい課題が増えている現状が背景にあります。
中国経済の見立て:2025年の「圧力」と「底力」
李氏は、昨年(2025年)は経済的圧力が強まったものの、中国はイノベーション主導と質の高い発展を推進し、経済の「強いレジリエンス(回復力)」と活力を示したと説明しました。
また、2026年に第15次五カ年計画の実施が始まるとして、今後5年間で経済規模が新たな水準に達し、産業構造の最適化と新たな成長原動力の拡大が進むことで、英中協力の余地が大きいとの見方を示しました。
協力の「4つの重点」:貿易から人の往来まで
李氏は、両国企業の潜在力を踏まえ、次の4分野に力を集中できると述べました。
- 貿易の「新たな上積み」:とくにサービス貿易を新たな成長点に
- 革新的発展の「新エンジン」:人工知能、クリーンエネルギー、バイオ医薬、高度製造などで相互に後押し
- 第三国協力の「新たな青い海」:グローバル市場での協力を拡大し、とくに「南の国々(グローバル・サウス)」に重点
- 人的交流の「新たな活力」:両国で支持されるブランド性のあるプロジェクトを育て、経済価値と人のつながりの双方を高める
スターマー英首相「理解を深め、機会をつかむ」
閉幕式には訪中中のキア・スターマー英首相も出席し、訪中の目的は中国への理解をより包括的・深いものにし、協力の機会を見いだして生かすことだと述べました。さらに、両国の企業や組織がこの機会をとらえ、より緊密な対話と協力を進めることに期待を示しました。
このニュースの見どころ:キーワードは「実務の設計」
今回の発言は、政治的な合意を一足飛びに描くというより、貿易・技術・第三国協力・人的交流といった“実務の棚卸し”を通じて協力領域を再設計しようとするメッセージとして読めます。今後は、サービス貿易や先端分野での具体案件、人的交流の枠組みづくりなど、言葉を実装する動きが続くかが注目点になりそうです。
Reference(s):
Premier Li: China, Britain should carry forward 'ice-breaking spirit'
cgtn.com








