長江の10年禁漁、スナメリが回復 個体数1426に増加
中国本土の長江(揚子江)で2021年に始まった「10年間の禁漁」が、希少な水生生物の回復につながっている可能性が出てきました。金曜日に開かれた記者会見で、長江に生息するヨウスコウスナメリ(Yangtze finless porpoise)の個体数が1426に増えたと発表されました。
発表された数字:2022年調査から177増
今回示された個体数は1426で、2022年の調査と比べて177増えたとされています。ヨウスコウスナメリは「深刻な絶滅危惧(critically endangered)」とされる存在であり、数の増加は禁漁の効果を占ううえで注目されます。
10年禁漁とは:2021年1月1日に開始、長期で生態系を立て直す狙い
長江の10年禁漁は2021年1月1日に始まり、現在(2026年1月時点)も継続中です。短期の規制ではなく、複数年にわたり人間活動の圧力を抑えることで、魚類などの水生生物の再生産や生息環境の回復を後押しする設計だといえます。
なぜスナメリの回復が「川の健康度」を映すのか
川の上位の生物が安定して暮らせるかどうかは、餌となる生物の量や水域環境の状態と密接に関わります。今回の増加は、禁漁を通じた環境改善の流れが、少なくとも一部では形になりつつあることを示すシグナルと受け止められます。
これからの焦点:増加を“定着”させるには
今回の数字が持つ意味をより確かなものにするには、同じ基準での継続的な調査や、生息域の状況を丁寧に追い続けることが欠かせません。禁漁が長期施策である以上、年ごとの変化を積み重ねて見ていく姿勢が、今後の議論の土台になりそうです。
Reference(s):
Ten-year fishing ban drives aquatic recovery in Yangtze River
cgtn.com








