『山海経』の馬は何を象徴する?英招・鹿蜀をShan Zeが描く video poster
中国の古典『山海経(Classic of Mountains and Seas)』に登場する“馬の特徴をもつ幻獣”が、2026年の春節シーズンに向けた話題の流れの中で、現代のイラスト表現として改めて注目されています。Bilibiliで活動するイラストレーターShan Ze(山泽)さんが描くのは、英招(Yingzhao)と鹿蜀(Lushu)という神話的存在です。
『山海経』が描く「馬の特徴をもつ混成の存在」
今回取り上げられている英招と鹿蜀は、『山海経』の世界に登場する、複数の要素が組み合わさった“ハイブリッド(混成)”の伝説的生き物だとされています。いずれも「馬の特徴」を備える点が共通しており、読む人・見る人の想像力を強く刺激するモチーフです。
動物の輪郭があいまいになる混成の造形は、自然や世界を単純に分類しきれない感覚を可視化します。その中で「馬の要素」は、しなやかさ、躍動、遠くまで運ぶ力といった連想を呼び起こしやすく、幻想世界の“推進力”として働きます。
英招(Yingzhao)と鹿蜀(Lushu)――“境界をまたぐ”イメージ
英招と鹿蜀はいずれも、馬の特徴を持つ混成の神話的存在として紹介されています。ここで重要なのは、馬が単なる動物表現にとどまらず、「異なるものが同居する」状態を自然に成立させる接着剤のように機能している点です。
混成の存在はしばしば、次のような読み方を誘います。
- 世界の複雑さ:ひとつの名前・ひとつの形に回収できないものがある
- 移動と変化:どこかへ向かう力、状況が切り替わる気配
- 想像力の拡張:既存の枠を超えて“あり得る”を増やす
『山海経』という古いテキストの中で、馬の特徴は「速さ」だけでなく、未知を既知へと引き寄せる装置としても働いているのかもしれません。
BilibiliのイラストレーターShan Zeが開く“古典の入り口”
Shan Zeさんは筆致を通じて、『山海経』の幻想世界へと鑑賞者を招き入れます。古典のイメージは、言葉だけで追うと距離が生まれがちですが、イラストはその距離を一気に縮めるメディアです。
とりわけ混成の幻獣は、文章で理解するより先に「見た瞬間に伝わる違和感」や「魅力」を持っています。デジタルプラットフォーム上で共有されることで、古典は“研究対象”としてだけでなく、日常のタイムラインで出会う文化表現として再配置されていきます。
#AllThingsHorses と #SpringFestival2026――参加型の鑑賞が生む熱
今回の話題は、馬をテーマにしたハッシュタグ企画「#AllThingsHorses」や「#SpringFestival2026」とも結びついて広がっています。完成品を受け取るだけでなく、描く側・語る側・共有する側が同じ場に立つことで、モチーフの解釈が一方向に固定されにくくなるのが特徴です。
古典の幻獣は、時代を越えて“正解が一つではない”からこそ、現代の創作や会話と相性が良いのかもしれません。英招や鹿蜀の「馬の特徴」は、あなたにはどんな感覚として立ち上がってくるでしょうか。
Reference(s):
The symbolism of horses in the Chinese 'Classic of Mountains and Seas'
cgtn.com








