中国本土・福建の漳州原発3号機、華龍一号の「内側ドーム」設置完了
中国本土の福建省で建設が進む漳州(しょうしゅう)原子力発電所の3号機で、華龍一号(Hualong One)炉の「内側ドーム」設置が完了しました。土木工事中心の段階から、主要機器の据え付けへ移る節目として注目されています。
今回のニュース:3号機で内側ドームを設置(2026年2月)
中国本土・福建省にある漳州原子力発電所で、3号機の内側ドームが2月4日(水)に設置されました。3号機は、中国が開発した第3世代の原子力技術「華龍一号」を採用しています。
内側ドームは重量が370トン超とされ、クレーンで吊り上げたうえで、精密な操作によって原子炉建屋内の所定位置へ据え付けられたということです。
内側ドームとは何か:安全上の“壁”になる重要部材
内側ドームは、華龍一号プロジェクトにおける重要な建設マイルストーン(節目)とされます。原子炉建屋の重要な安全バリアとして、構造の健全性や気密性(空気が漏れにくい状態)を確保する役割を担うと説明されています。
「土木」から「設備据付」へ:工程が次の段階に
今回の設置完了は、建設の中心がコンクリートなどの土木工程から、機器の取り付け・配管などの設備据付工程へ移ることを意味します。大規模な原子力プロジェクトでは、工程の切り替わりが全体の進捗を左右しやすく、関係者が注視するポイントの一つです。
華龍一号は「全国で加速・一括展開」段階へ
中国メディアグループは、華龍一号の取り組みが現在、全国での加速とバッチ(まとまり)展開の新たな段階に入っていると伝えています。複数地点で同型炉を展開する動きは、設計・調達・施工の標準化を進めやすい一方で、工程管理や品質確保の重要性も高まります。
漳州原発の計画:稼働状況と将来の発電見込み
漳州原子力発電所は、華龍一号を6基設置する計画とされています。すでに2基が商業運転に入っており、他のユニットは土木建設や設備据付が進行中です。
すべてが完成した場合、年間で約600億キロワット時のクリーン電力を供給できる見込みだとされています。
今後の注目点:何を見れば“進捗”がわかる?
- 主要部材の据付が計画通り進むか(大型機器の搬入・設置は工程の山場になりやすい)
- 気密性・構造健全性に関わる確認プロセスがどう進むか
- 運転開始・供給力が、地域の電力需給や脱炭素の流れとどう接続するか
原子力は、エネルギー安全保障や脱炭素、地域の産業政策など複数の論点が交差する領域です。今回の「内側ドーム設置」という一見地味な節目も、プロジェクト全体が次の段階へ進んだことを示すサインとして、国際ニュースの文脈で静かに重みを持ちます。
Reference(s):
China completes inner dome installation for new Hualong One reactor
cgtn.com








