ミラノ・コルティナ2026目前、中国の表彰台ウェアが示す「伝統美×スポーツ科技」 video poster
ミラノ・コルティナ2026冬季五輪の開幕を目前に、イタリア入りした中国選手団の「表彰式(ポディウム)ウェア」が注目を集めています。赤と白の配色に東洋的な意匠を重ねつつ、保温・通気・保護を高める新素材まで盛り込んだ“見せる服”の現在地が見えてきました。
紅白で描く、文化性と冬景色
今回のポディウムウェアは、赤と白を基調にしたカラーリングです。赤は中国を象徴する色として文化的な連想を呼び、白は冬季スポーツの風景を思わせるトーンとして組み合わされています。写真映えするコントラストでありながら、意味づけのある配色として設計されている点が特徴です。
肩と袖口に「双勝」の吉祥文様
デザインの核に据えられたのが、伝統的な吉祥文様「双勝(ダブル・ビクトリー・モチーフ)」です。2つのひし形が組み合わさる形で、勝利や幸運を象徴するとされています。
- 配置:肩と袖口
- 意味:勝利・吉運を願う意匠
- 見え方:遠目にも輪郭が立ち、式典で印象を残しやすい
背中の「CHINA」ロゴにも雪の要素
背面の「CHINA」レタリングには、雪の結晶を想起させるバリエーションの意匠が織り込まれています。冬季競技の舞台性と、メダルセレモニーの“瞬間の記号”を同時に担わせる作りで、勝利への願いを静かに可視化するアプローチです。
シューズは馬の骨格に着想、干支「馬」を意識
表彰式用シューズもウェアと同じ紅白パレットで統一。さらに、馬の筋肉や骨格構造に着想を得たデザインが採用され、馬年が近づくタイミングに合わせて「力強いパフォーマンス」への期待を重ねています。
見た目だけではない:保温・通気・保護を支える新素材
今回のポディウムウェアは、式典用でありながら競技現場の実用性も強く意識されています。アスリートの体感(寒さ・蒸れ・動きやすさ)に寄せて、素材と構造を工夫したとされています。
- 狙い:暖かさ(保温)、息苦しさの軽減(通気)、身体を守る工夫(保護)
- 技術:宇宙航空分野由来の熱を閉じ込める断熱技術を、冬季五輪の表彰式アパレルに初めて適用
ポディウムウェアが映すもの
表彰台は、成績の発表であると同時に、価値観の見せ方が凝縮される場でもあります。赤と白、吉祥文様、雪の結晶、そして素材技術。要素は多いのに散らからず、「儀礼の衣装」と「スポーツ現場の機能」を同じ一着に収めようとする姿勢が読み取れます。
開幕が近づく今、競技そのものと同じくらい、こうした細部が大会の空気を先に運んでくるのかもしれません。
Reference(s):
China's Winter Olympic podium wear blends aesthetics and innovation
cgtn.com








