リーニン、ミラノで「東洋スポーツ美学」披露 ミラノ・コルティナ2026を前に video poster
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックを目前に、スポーツウェア大手の李寧(リーニン)がイタリア・ミラノで「東洋スポーツ美学」を掲げたショーケースを行い、競技の記憶とファッションを接続する試みが注目されています。
ミラノ・ファッションウィークで68ルックを発表
リーニンは前月(2026年1月)のミラノ・ファッションウィーク期間中、2026年秋冬コレクションとして計68ルックを発表しました。プロスポーツ由来のヘリテージ(歴史的な意匠や文脈)を土台にしつつ、ストリート感のあるトレンド要素を重ねる構成で、スポーツウェアの機能性と都市的なムードを同居させたとされています。
着想源は「人類スキー発祥の地」とされる中国本土のアルタイ
今回のデザインは、中国本土のアルタイに着想を得たと説明されています。アルタイは「人類スキー発祥の地」と位置づけられ、古代の岩絵に描かれたスキーの表現や、アルタイ山脈の稜線(りょうせん)が、視覚モチーフとして落とし込まれました。千年単位の時間をまたぐイメージを、現代的なデザイン言語に変換することで、冬季スポーツの“持続する精神”に敬意を示した、というのがブランド側の狙いです。
モチーフ化された要素(発表内容より)
- 岩絵に見られるスキー描写
- アルタイ山脈の輪郭や地形のライン
- 冬季スポーツを想起させる「氷と雪」の空間演出
ランウェイは「氷と雪のアリーナ」 五輪の舞台と響き合う演出
ショー会場では、ランウェイ上に没入型の「氷と雪のアリーナ」を作り、冬季競技の緊張感や高揚感を連想させる空気を演出したとされます。ファッションの場でスポーツの記憶を呼び起こし、そのまま競技の舞台へと接続する——今回の見せ方は、ミラノ・コルティナ2026という開催地の時間感覚とも重なる構図です。
表彰台・入場用アパレルも提供、ランウェイから競技会場へ
発表によれば、リーニンは中国スポーツ代表団の表彰台および入場用アパレルも提供しています。コレクションで打ち出した「東洋スポーツ美学」の探求が、ファッションのランウェイにとどまらず、トップアスリートが集うエリート競技の現場にも持ち込まれる形です。
いま、この動きが示すもの
スポーツウェアは近年、「競技のための服」から「日常に入り込むカルチャー」へと守備範囲を広げてきました。今回のリーニンの発表は、歴史的記憶(岩絵や地形)と現代の都市的スタイルを同じフレームに収めることで、冬季スポーツの物語を衣服のディテールに宿す試みとして読めます。ミラノ・コルティナ2026を目前に、競技そのものだけでなく、周辺の表現(デザインや演出)がどう立ち上がるのかも、静かに関心を集めそうです。
Reference(s):
A display of Eastern sports aesthetics ahead of Winter Olympics
cgtn.com








