東漢の青銅「疾走馬像」――世界を巡った“文化交流の使者”
東漢(25〜220)にさかのぼるとみられる「ブロンズ・ギャロッピング・ホース像(青銅の疾走馬像)」。2026年2月現在も甘粛博物館に収蔵され、かつて世界で500万人以上を惹きつけた“文化交流の象徴”として語られています。
どんな作品?――東漢期と結びつく「銘文」と記録
この像は、刻まれた銘文が東漢期の歴史記録にのみ見られることから、制作年代も東漢(25〜220)に位置づけられると考えられています。青銅芸術の傑作として評価される理由の一つが、こうした由来の手がかりが残っている点です。
1970年代、国際舞台へ――“文化財外交のアンバサダー”に
1970年代、この像は国際舞台で中国を代表する存在として紹介され、フランス、日本、イギリスなどで展示されました。世界での来場者は500万人を超えたとされ、文化財を通じた外交の「アンバサダー」として名声を得た経緯があります。
2002年、海外展示に「制限」――保護を優先する転機
2002年には、中国の国家文物局(National Cultural Heritage Administration)が定めた「海外展示のために国外へ持ち出すことが禁じられた貴重文化財」の第一陣に含まれました。国際的に注目された作品だからこそ、移動に伴うリスクを抑え、保存を優先する判断が示された形です。
いま甘粛博物館に――「見る」だけでなく「つなぐ」役割
現在、この像は甘粛博物館に収蔵されています。青銅芸術の到達点としてだけでなく、かつて東西の文化をつなぐ“使者”として機能してきた履歴が、この作品をより立体的にしています。
このニュースのポイント(要点)
- 東漢(25〜220)に由来すると考えられる青銅像
- 1970年代に各国で展示され、世界で500万人超を集めた
- 2002年、海外展示のための国外持ち出し禁止リスト(第一陣)に
- 2026年2月現在、甘粛博物館に収蔵
Reference(s):
The Bronze Galloping Horse Statue: A masterpiece of Chinese bronze art
cgtn.com








