BYD、中東で「革新と統合」へ UAEの機会を幹部が語る video poster
2026年2月、ドバイでの世界政府サミット(World Governments Summit)にあわせ、中国の自動車メーカーBYDのステラ・リー(Stella Li)副社長が、UAE(アラブ首長国連邦)と中東での事業機会や、成長を支えるイノベーション戦略について言及しました。中東を“販売先”としてだけでなく、技術と社会実装の舞台としてどう位置づけるのかが焦点になっています。
ドバイの国際会議で交わされた「中東の可能性」
発言の場となったのは、ドバイで開かれた世界政府サミットの関連機会です。CCTVの李趙(Li Zhao)記者がステラ・リー氏にインタビューし、UAEおよびより広い中東地域におけるBYDの展望を聞きました。
カギは「イノベーション」「研究開発」「統合」
リー氏が強調したのは、イノベーション(革新)とR&D(研究開発)、そして地域社会・市場への「統合」という考え方です。単に製品を持ち込むのではなく、現地のニーズに合わせて技術を磨き、使われ方まで含めて設計していく——そんな方向性が読み取れます。
インタビューで示された主なポイント
- UAEと中東に「機会」があるという認識
- グローバル成長の原動力としてのイノベーションとR&D
- 若手エンジニアの創造性が開発を押し上げているという見立て
若手エンジニアの創造性が、成長ストーリーの中核に
リー氏は、若いエンジニアの創造性が同社のグローバル成長を駆動していると述べました。大きな地域に進出するほど、気候・インフラ・利用者の価値観など、前提条件が多様になります。そこで必要になるのが、既存の延長線ではない発想や、試行錯誤を回す開発体制です。
「中東での統合」とは何を意味しうるのか
今回の発言に出てきた「統合」は、企業側の言葉としては幅があります。一般に、次のような論点が含まれ得ます。
- 現地の制度・都市計画との整合:導入スピードだけでなく、運用のしやすさが問われる
- 利用シーンへの適合:移動の距離感や用途、暑熱環境など前提の違いを踏まえた設計
- 供給・保守の体制:売った後の体験(メンテナンス、部品供給、サポート)が信頼を左右する
「統合」をどう具体化するかは、現地パートナーや行政、利用者との関係づくりに直結します。国際会議の場でこの言葉が出たこと自体が、短期の販売競争よりも、長期の定着を意識しているサインとも言えそうです。
2026年の注目点:技術投資と地域展開の“同時進行”
リー氏が語ったように、成長の軸がR&Dと人材(若手エンジニア)に置かれるなら、今後は「どの地域で、どの領域の開発を厚くするのか」が見えやすい観察ポイントになります。中東での事業は、製品そのものだけでなく、社会に組み込まれていくプロセスが評価軸になりやすい分野です。
今回のインタビューは、BYDが中東を“次の成長市場”としてだけでなく、技術と実装の両面で試せる場として捉えていることを示しました。今後の動きは、地域での展開の深さ(統合の度合い)に表れてきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








