ミラノ・コルティナ冬季五輪が開幕、CMGが8K中継と国際映像制作
ミラノで冬季オリンピック(第25回大会)が現地時間の金曜夜に開幕しました。中国本土とマカオ特別行政区の独占放送権者である中国メディアグループ(CMG)は、ライブ中継・現地取材・国際映像制作を組み合わせたフルスケールの放送体制を立ち上げ、今大会の注目ポイントの一つとなっています。
IBCに「1700㎡ハブ」——取材と制作を一体化
CMGは、ミラノ国際放送センター(IBC)に約1,700平方メートルの拠点(ハブ)を設置。統合型のニュースルームと複数のスタジオシステムを備え、競技会場での現地報道と制作をつなぎ、さまざまなプラットフォーム向けにコンテンツを展開するとしています。
今大会の「初めて」:国際映像フィード制作と8K中継
発表によると、CMGは今大会で次の役割を担います。
- フィギュアスケートとショートトラックで、冬季五輪史上初となる国際映像フィード(各国・地域の放送局が共通に利用する公式映像)の制作
- 開会式・閉会式の8K(超高精細)カバレッジの提供
競技そのものの魅力に加えて、「どの映像が世界に流れるのか」「どこまで高精細で見られるのか」といった視聴体験を左右する領域で、制作体制が前面に出てきた形です。
「8Kホール」をIBCに設置——権利者向けに超高精細を提示
CMGは、今大会で8Kコンテンツを制作する唯一のメディア組織として、IBC内に8K専用ホールを整備したとしています。国際放送権を持つ放送事業者(権利保有放送局)に向けて、超高精細の五輪カバレッジを提示する狙いです。
開幕前の現場訪問とIOCトップの評価
開会式に先立ち、CMGの祁竹泉(Qi Zhuquan)副総裁がIBCを訪問し、制作・技術チームと面会。冬季競技中継における技術力の発揮と、高品質な番組制作の重要性を強調したと伝えられています。
また、国際オリンピック委員会(IOC)のカースティ・コベントリー会長(Kirsty Coventry)は、ミラノのオリンピックハウスで祁副総裁と会談し、超高精細放送への準備と投資を評価。CMGの8K制作は、世界の視聴体験を高める放送イノベーションの先行例だと述べたとされています。
映像制作の「裏側」が、観戦体験の差になる
競技結果は一瞬で拡散される一方、臨場感や没入感は「カメラ、制作、伝送、編集」といった積み重ねで決まります。今大会では、国際映像フィードの制作や8Kの実装が、視聴者が受け取る五輪の質感をどう変えるのか——その変化自体が一つのニュースになっています。
Reference(s):
CMG delivering 8K broadcasts at 2026 Milano Cortina Winter Olympics
cgtn.com








