新疆ウイグル自治区の“天馬”イリ馬、雪原を駆け新年を迎える
2026年2月に入った今も、冬の冷え込みが深い中国本土・新疆ウイグル自治区では、雪と馬がつくる風景が“新年の風物詩”として注目を集めています。天山山脈のふもと、標高の高い盆地にある昭蘇県で、伝統のイリ馬(「天馬」とも呼ばれる)が雪原を駆ける姿が、冬の観光の目玉になっています。
雪煙を上げて走る「天馬」――昭蘇県の冬景色
冬が深まると、昭蘇県の広い雪原に巨大な馬の群れが現れます。蹄(ひづめ)が粉雪を蹴り上げ、白い噴き上がりが連なっていく光景は、映画のワンシーンのようだとも表現されます。
この地域は、古くからの馬文化が生活に根づいてきた土地として知られ、冬の「氷雪シーズン」には、その伝統的な暮らしぶりを感じられる体験として関心が高まっています。
昭蘇県は「天馬のふるさと」――イリ馬の中心地
昭蘇県は中国本土で「天馬のふるさと」とも呼ばれ、イリ馬の祖地(発祥の地)とされる地域です。イリ馬の飼育頭数でも中国本土最大規模とされ、地域の文化的なアイコンになっています。
イリ馬の特徴(伝えられている数値)
- 平均体高:148センチ
- 体重:400キロ以上
- 特長:がっしりした均整の取れた体つき、気性は活発だが穏やかさもある
冬の観光が映す「暮らし」と「文化」
雪原を走る馬の群れが人を呼び、冬の観光が盛り上がる――その構図自体は世界各地にあります。ただ昭蘇県の場合、見せ物としての迫力だけでなく、馬とともに積み上げられてきた生活史が背景にある点が特徴です。
観光はしばしば「非日常」を提供しますが、昭蘇県の風景が伝えるのは、季節の厳しさと折り合いながら続いてきた日常の輪郭でもあります。雪の白さの中で際立つ馬の体温や息づかいが、そこにある時間の長さを静かに想像させます。
いま、なぜ注目されるのか
2026年の冬、新年を迎える時期にあわせて広がる「氷雪」の話題は、気候や旅のトレンドとも結びつきやすく、映像を通じて共有されやすいテーマです。昭蘇県のイリ馬は、地域の伝統と自然環境が一つの物語として立ち上がる例として、冬の国際ニュースの文脈でも関心を集めています。
Reference(s):
Xinjiang's 'Heavenly Horses' thunder through snow to greet New Year
cgtn.com







