午年2026、グラフィティ作家Max017が街に“馬のエネルギー”を吹き込む video poster
2026年の「午年」を前に、グラフィティアーティストの馬暁(Ma Xiao、通称Max017)が、スプレー缶一本で街のコンクリートを“干支の躍動”へと変えています。単なる壁画ではなく、古代中国の哲学的イメージとストリートのエッジを重ね合わせ、馬の美しさを都市の風景に立ち上げる試みが注目されています。
「壁に色を足す」から「都市に気配を置く」へ
Max017の制作は、派手な色彩(カレイドスコープのような多色使い)だけが主役ではありません。スプレーの粒子が重なって生まれる層、線の速度感、余白の取り方で、馬が持つ“前へ進む力”や“呼吸”のようなものを表現します。
本人にとって2026年は、干支が自分の生まれ年に重なる節目でもあるとされ、作品のトーンには「抑えきれないエネルギー」をあえてそのまま通す姿勢がにじみます。
古代中国の思想×ストリートの文法、その混ざり方
記事断片によれば、Max017は古代中国哲学の要素を参照しつつ、ストリートグラフィティの視覚言語で再構成しています。たとえば「強さ」を筋肉の誇張で語るのではなく、流線、反復、うねりで“気”のような流動感として描く──そうした読み方ができる作風です。
作品に現れやすいポイント(見方のヒント)
- スピード感:筆致ではなく噴霧の「加速/減速」で動きを作る
- 多色のレイヤー:遠目は祝祭的、近づくと細かな重なりが見える
- 都市素材との対話:ひび、継ぎ目、汚れを“背景ノイズ”ではなく文脈として使う
なぜ今、この表現が響くのか
2026年2月10日現在、オンラインでの視覚体験はますます短尺・高速になっています。その一方で、街の壁画は「同じ場所に残り、同じ風景を少しだけ変える」という、別種の時間を持ちます。干支という伝統的な記号を、現代の都市表現に接続することで、写真や動画で拡散されてもなお“現場性”が残るのが特徴です。
また、ストリートアートは公共空間との関わりが避けて通れません。許可や合意のあり方、地域の景観との調整など、作品が歓迎されるほどに「誰が空間をどう使うのか」という問いも立ち上がります。祝祭性と同時に、都市のルールを静かに考えさせる力がある点も、この手の表現がニュースとして扱われやすい理由でしょう。
午年のモチーフが“縁起物”で終わらない瞬間
馬は、勤勉さや躍動といったイメージと結び付けられやすい一方で、作品としては“かわいい記号”に回収されがちでもあります。Max017のアプローチは、干支を飾りとして消費するのではなく、都市のコンクリートに「生き物の気配」を持ち込むことに重点があるようです。伝統と現代、静と動、個人の衝動と街の文脈――その間に立つ表現が、2026年の空気と交差しています。
Reference(s):
Graffiti artist taps unbridled spirit to imbue city with zodiac energy
cgtn.com








