中国首相李強、江西で旧革命根拠地の振興加速とレアアースのグリーン化を要請
2026年2月9日と10日、中国の李強首相が江西省赣州(ガンジョウ)を視察し、旧革命根拠地の振興を「より速く進める」よう求めました。生活の底上げと産業の競争力づくりを同時に進める姿勢を鮮明にした形です。
旧革命根拠地の振興を「政策の実装」から進める
李強首相は今回の視察で、支援政策を「実際に効く形で」実装すること、地域の強みを生かした競争力ある産業を育てること、そして公共福祉を着実に改善することの必要性を強調しました。
旧革命根拠地の振興は、インフラや産業の整備だけでなく、日々の暮らしの安心が伴うかどうかが問われやすいテーマです。首相が複数の論点を並列で語った点は、政策を“生活実感”に接続させる意図がにじみます。
村を歩き、所得・雇用・医療へのアクセスを確認
李強首相は農村部の村を訪れ、基層(末端)の幹部や住民と会話しながら、次のような点を確認したとされています。
- 住民の所得と仕事(雇用)の状況
- 医療へのアクセス
- 支援を必要とする人への支援の届き方
また、地方当局に対し、公共サービスの強化、村の環境改善を続け、住民が「目に見える利益」を得られるよう堅実に進めるべきだと述べました。
技術で伸びる産業へ:ブランド力と波及効果を重視
首相は、技術が発展を押し上げる役割を強調し、ブランド認知があり、周辺へ波及しやすい産業の育成を促しました。さらに、貧困対策の成果を固め、「内生的な動力」(外部支援だけに頼らず地域内部から生まれる成長力)を高める必要性にも触れています。
レアアース産業は「適切で協調的に」:配置最適化とリサイクル強化
李強首相は中国科学院傘下の赣江イノベーション・アカデミーや複数のレアアース企業も訪問し、研究開発から商業化、製造現場までの状況を確認。企業幹部や研究リーダーらと意見交換したとされています。
その上で、レアアース資源は「適切で協調的な」形で開発し、産業配置(どこで何を作り、どう連携するか)を最適化し、リサイクル体制を改善するよう求めました。
環境基準を強化し「全工程のグリーン化」へ
特に、生态(生態)保護を最優先に置くべきだとして、採掘・生産・加工の各段階で環境基準をより強め、産業全体をフルサイクルでグリーンに転換する考えを示しました。
基礎研究と応用研究を両輪に、技術の要所突破を加速
首相は、基礎研究と応用研究の双方に重点を置き、重要技術のブレークスルーを早めることで、レアアースの技術革新拠点づくりを進める必要があるとも述べています。用途面では、新エネルギーや新素材などへの応用拡大、サプライチェーン全体の連携強化を通じ、産業の質とパフォーマンス向上を目指す方針が示されました。
今回の視察が示す焦点:暮らし・産業・環境を同時に前へ
赣州で語られた論点は大きく3つに整理できます。
- 支援策を“運用”で効かせ、公共サービスを厚くする
- 技術を軸に、地域の競争力ある産業を育てる
- 資源産業は環境基準とリサイクルを含め、全工程で高度化する
地域の振興と資源産業の高度化を、環境配慮とセットで語った点は、成長の形を「量」だけでなく「質」に寄せていくメッセージとしても読めます。今後、地方の具体策(公共サービスの改善手順、産業の育成メニュー、環境基準の運用など)がどこまで現場で積み上がるかが注目点になりそうです。
Reference(s):
Premier Li urges faster revitalization of old revolutionary base areas
cgtn.com








