午年を前に、干支の「馬」を宝飾で再解釈する中国本土のデザイナー video poster
2026年2月、春節(旧正月)を目前に「午(うま)」の干支が話題に上がるなか、中国本土のジュエリーデザイナー張吉林(Zhang Jilin)さんが、干支の馬を“いまの感覚”で見つめ直す作品づくりに注目が集まっています。
「馬」は“働く存在”であり、愛される存在でもある
干支の動物は縁起物として語られがちですが、馬はとりわけ「力強さ」だけでなく、人の暮らしを支えてきた“頼れる相棒”としてのイメージも濃い動物です。張さんは、この「尊さ」と「親しみ」を同時に表現することをテーマに、馬のモチーフをジュエリーへ落とし込んでいます。
午年生まれの自分自身を、静かな造形に重ねる
取材した沈莉(Shen Li)さんが張さんを訪ねた今回のリポートでは、張さんが午年生まれであることも紹介されています。自分の内側にある“活発さ”や“前へ進む感覚”を、日常に溶け込む落ち着いた佇まい(静かなエレガンス)へと整えていく——その発想が、作品の方向性にもつながっているようです。
「伝統の再現」ではなく、「見え方の更新」
張さんが目指すのは、昔ながらの図案をそのまま繰り返すことではありません。馬という題材を手がかりに、現代の生活のなかで身につけやすいバランスへと再構成していくアプローチです。
- 勢い:駆ける動きや伸びやかな印象を、形のリズムで表す
- 品の良さ:主張しすぎず、近くで見るほど魅力が増す“静けさ”を残す
- 日常性:縁起物として飾るだけでなく、ふだん使いできる存在にする
“干支”が、個人のストーリーに戻ってくるとき
干支は占いの記号として消費されることもありますが、今回のように「自分の生まれ年」や「その動物との距離感」から語り直されると、ぐっと個人的で、同時に文化的な話題として立ち上がってきます。馬を“労働の象徴”としてだけでなく、“愛される存在”として描く視点も、張さんの仕事の静かな説得力になっています。
午年が近づくこの時期、干支をめぐる話題はお守りや飾り物にとどまりません。誰が、どんな感覚で、どんな形にしていくのか——そのプロセス自体が、いまのカルチャーの温度を映す鏡になりそうです。
Reference(s):
How one local jewelry designer is reimagining the Chinese zodiac horse
cgtn.com








