CGTN調査:春節に世界の関心95%、「Becoming Chinese」拡大
2026年2月、春節(中国の旧正月)をめぐる「Becoming Chinese(中国っぽくなる)」というネット上の話題が広がるなか、CGTNが海外ネットユーザー向けの世論調査結果を公表しました。数字が示すのは、春節が“文化を知る入口”として国境を越えて注目されている現状です。
CGTNの海外向けアンケート、24時間で5,154人が参加
CGTNによると、調査は英語・スペイン語・フランス語・アラビア語・ロシア語の各プラットフォームで実施され、24時間で計5,154人の海外ネットユーザーが参加したといいます。
主な結果:関心の高さと「価値観の共有」が目立つ
公表された主なポイントは次の通りです(いずれも回答者割合)。
- 95.1%:春節に関心がある
- 約95%:春節がユネスコ「人類の無形文化遺産代表一覧表」に登録されたことは、中国文化が世界でより受け入れられている表れ
- 91.7%:春節に込められた「団結・友愛・平和・調和・和合」の精神は、人類文明の中核的価値観とよく合致する
- 86.7%:中国本土で春節を祝うことを楽しみにしている
- 92.1%:伝統文化と現代的なトレンド要素の融合が、共感しやすく魅力的な文化体験を生む
- 80.8%:世界のネットユーザーが中国のライフスタイルを取り入れる動きは、一方通行の文化輸出から「相互交流・共鳴」への変化を示す
- 78.7%:春節は中国文化と暮らしを知る重要な窓口
- 76.3%:「Becoming Chinese」トレンドは、市場や政策だけでなく、暮らしや文化概念の溶け合いという意味での“開放性”も反映
「祝う」から「体験する」へ:春節が旅行と消費を動かす
調査では、春節休暇に合わせた外国人観光客による中国本土行き航空券予約が前年同時期比で数倍に増えたとも言及されています。また、88.2%が「中国文化の世界的な影響力が、消費市場の活性化をさらに後押しした」と回答しました。
ここで興味深いのは、春節が単なる“年中行事”にとどまらず、食、家族の過ごし方、贈り物、街の装飾、映像・SNS表現などを通じて、体験として共有されやすい点です。伝統と現代要素の組み合わせが「参加のハードル」を下げ、オンラインからオフライン(旅行・購買)へ連動しやすい構図が見えてきます。
数字の裏側:なぜ春節が「文化の入口」になりやすいのか
今回の結果をそのまま一般化はできないものの、少なくとも調査回答者の間では、春節が次のような特徴を持つ文化イベントとして受け取られていることが読み取れます。
- わかりやすい象徴が多い:赤い装飾、団らん、年越しの儀礼など、視覚的・物語的に共有しやすい
- 価値観の言語化がしやすい:「団結」「調和」といったキーワードで説明でき、共感の接点が作りやすい
- 現代の表現と相性が良い:短尺動画やミームで“参加”でき、文化理解の入口が多層化する
「Becoming Chinese」という言葉が流行語のように一人歩きする瞬間もありますが、今回の調査は、春節が“異文化をのぞく窓”として機能していることを示す材料になりそうです。次に注目したいのは、この関心が一過性で終わるのか、それとも継続的な交流や学びに接続していくのか、という点かもしれません。
印象に残る一文:春節は「祝うイベント」から、国境を越えて「文化に触れる体験」へ——。
Reference(s):
cgtn.com








