中国本土の外為市場、1月も安定運営 クロスボーダー資本は純流入
中国本土の外為(外国為替)市場は2026年1月、取引が活発で、クロスボーダー資本(国境をまたぐ資金移動)は純流入となるなど、全体として安定して推移しました。国家外貨管理局が金曜日に公表したデータで示されました。
1月のポイント:銀行取引は黒字、資本フローは落ち着き
公表データによると、銀行の外貨取引(外貨の受け取り・支払いに伴う売買)は黒字でした。加えて、非銀行部門のクロスボーダー受払も受取が支払を上回っています。
- 銀行の外貨買い(外貨建て受取の円滑化に相当):2863億ドル
- 銀行の外貨売り(外貨建て支払いの円滑化に相当):2065億ドル
- 差し引き(黒字):約798億ドル
国家外貨管理局の報道官である李斌氏は、この黒字が2025年12月から20%縮小した点について、季節要因によるものだと説明しました。
非銀行部門のクロスボーダー受払:受取が支払を上回る
1月の非銀行部門によるクロスボーダー受払は、次の規模でした。
- 受取:7816億ドル
- 支払:6995億ドル
単月の資金の出入りは、貿易・サービス・投資など複数の要因で動きます。今回の公表内容では、全体としてフローがより安定してきた、という認識が示されています。
内訳で見る「どこから入って、どこへ出たか」
李氏によると、主要チャネル別では次のような変化がありました。
- 財(モノ)の貿易:純流入が前月比で27%減
- サービス貿易:純流出が前月比で23%増
- 証券投資:純流入は安定
黒字・赤字の大小そのものだけでなく、チャネルごとの変動が「季節的な調整」なのか「構造的な変化」なのかが注目点になります。今回の説明は、短期の揺れはありつつも、期待(市場参加者の見通し)が安定している、という位置づけでした。
いま何が読み取れる?
外為市場は、貿易や投資の現場で日々使われる「決済のインフラ」でもあります。今回のデータは、1月時点で取引が滞りなく行われ、市場心理も落ち着いていたことを示す材料になりそうです。一方で、財・サービスの動きが異なる方向に振れた点は、今後の月次データとあわせて連続性を確認したいところです。
Reference(s):
cgtn.com








