中国本土「大洋95」出航、インド洋で海底硫化物の科学調査へ
中国本土の海洋調査船「大洋」による「大洋95」航海が2026年2月中旬、広東省深圳の深圳クルーズ・ホームポートを出発し、インド洋で海底硫化物鉱床帯の科学調査に向かいました。国際海底機構(ISA)が指定した国際的な探査海域を舞台に、資源と環境の両面を同時に評価する点が注目されます。
「大洋95」航海とは何か
今回の「大洋95」遠征は、中国深海事務管理局が統括し、自然資源省(Ministry of Natural Resources)傘下の第二海洋研究所が実施を担います。運航には、中国国内で設計・建造された調査船「大洋」が投入され、13の中国機関から36人の研究者が参加します。
調査海域は「南西インド洋」の国際探査エリア
ミッションの中核となる海域は、南西インド洋に位置します。ここには、国際海底機構が指定した「世界初の国際海底硫化物探査エリア」があり、同時に、中国本土にとって国際海底地域における唯一の硫化物鉱物探査エリアでもあるとされています。
資源だけでなく「環境評価」も同時に進める狙い
遠征の目的は、当該探査エリアについて、資源評価と環境評価の両面で国のニーズに応えることにあります。研究チームは、複数セットの自国開発による先端深海装置を投入し、熱水噴出(ハイドロサーマル)帯の地質・生態を包括的に調べる計画です。
今回の調査で掲げられたポイント
- 熱水噴出帯を対象に、地質・生態の「包括的な」調査を実施
- 対象海域の資源ポテンシャルと周辺の海洋環境を同時に評価
- リアルタイムで、三次元(3D)かつ高解像度の評価を目指す
なぜ今、この動きがニュースになるのか
国際海底地域の調査は、資源の見通しだけでなく、海洋環境の把握やルールに沿ったデータ整備とも結びつきます。「大洋95」が南西インド洋の国際探査エリアで、資源と環境を一体で捉える調査設計を打ち出したことで、深海研究の進め方そのものにも関心が集まりそうです。
Reference(s):
China's Dayang-95 expedition sets sail for Indian Ocean survey
cgtn.com








