午年の新春に「Nine Horses, One Legend」9人の筆致でよみがえる伝説の馬 video poster
2026年の新年(午年)に合わせ、9人のアーティストが“伝説の馬”をそれぞれの表現で描き直す企画「Nine Horses, One Legend」が注目を集めています。墨の気配とデジタルの粒子(ピクセル)を行き来する作品群は、祝福というテーマを静かに、しかし鮮やかに立ち上げます。
「Nine Horses, One Legend」とは何か
断片的に語られているのは、ひとつの“伝説の馬”をめぐって、9人の作家が9頭の馬として再解釈するという骨格です。雲を駆けるような疾走感のある馬もいれば、ふと振り返る“静かな一瞬”を切り取った馬もいる。方向性は違っても、共通するのは「新年の最初の祝福を運ぶ」というモチーフです。
墨とピクセルが交差する、いまの表現
この企画の鍵は「ink and pixels(墨とピクセル)」という言葉にあります。にじみ、かすれ、筆圧の揺れといったアナログの手触りと、レイヤーや発光、細密な描写といったデジタルの強みが、同じ“馬”という題材の中で同居します。
- 動きの表現:疾走、跳躍、旋回など、瞬間の切り取り方で物語が変わる
- 余白の扱い:描かれていない空間が、風や速度を想像させる
- 視線と距離感:近景の迫力か、遠景の寓話性かで“伝説”の輪郭が変わる
「祝福」をどう描くか――派手さより、解釈の幅
祝福というと華やかな記号に寄りがちですが、本企画ではむしろ“温度差”が面白さになっています。雲を駆ける馬は「勢い」や「追い風」を、振り返る馬は「立ち止まって選び直す勇気」を示すかもしれない。見る人のコンディションによって、同じ絵が別のメッセージに見える余地が残されています。
なぜいま「馬」なのか
2026年は午年とされ、この季節は「新しい始まり」をモチーフにした表現が増えやすい時期です。その中で“9頭”という複数性は、ひとつの価値観に収れんしない現代のムードとも重なります。スピードの象徴である馬を、あえて静けさや間合いでも描く――その振れ幅自体が、いまの創作環境を映しているようです。
風に背中を押されるように前へ進むのか、いったん振り返って確かめるのか。9頭の馬は、午年の新春にそれぞれ違う“第一声”を差し出しているように見えます。
Reference(s):
cgtn.com








