春節9連休で中国の移動と消費が活況:鉄道1.21億人、興収575億元
2026年の春節(旧正月)連休は「過去最長の9日間」となり、きのう2月23日までの期間に、中国で大規模な人の移動と消費の伸びが同時に確認されました。鉄道、物流、買い替え支援策、映画・観光といった複数の指標が、連休需要の強さを映しています。
鉄道は1.21億人が利用、最終日に“単日過去最多”
中国国家鉄路集団のデータによると、春節連休(2月15日〜23日)の鉄道旅客輸送は約1億2100万人(のべ)でした。1日平均は1341万人で、前年同期比で11.5%増となっています。
特に2月23日は1873万人(のべ)と、期間中の単日として新記録になりました。帰省、出稼ぎ労働者の移動、観光が重なるタイミングに合わせ、鉄道側は1日平均1万2380本の旅客列車を運行。運賃割引や、出稼ぎ労働者向けの専用列車など、販売・輸送面の工夫も行われたとされています。
物流は8538万トン、国際ルートも安定運行
旅客だけでなく、連休中の貨物輸送も動きました。国鉄の貨物取扱量は8538万トン。国際物流では「中欧班列(中国-欧州鉄道)」や「新国際陸海貿易回廊」といった主要ルートが安定運行を維持し、生活必需品の輸送や国際サプライチェーンの流れを支えたとされています。
小売・外食は序盤4日間で8.6%増、買い替え支援が追い風
商務部(MOFCOM)によると、連休の最初の4日間における重点小売・飲食企業の平均日次売上は、前年同期比で8.6%増でした。販促キャンペーンが市場を下支えした形です。
また、消費財の買い替え(下取り)支援策の効果も大きかったとされます。MOFCOMの集計では、2月19日時点で買い替え支援の利用は2888万人(延べ)に達し、関連販売は1980.2億元(約275.0億ドル)を押し上げました。
- 自動車の買い替え:61.2万台
- 新車販売押し上げ:1005.3億元(約139.6億ドル)
- 人気:グリーン(省エネ)やスマート製品
映画は興収575億元・入場1.2億人、「Pegasus 3」が首位
サービス消費も勢いが見えます。中国国家電影局のデータでは、連休中の映画興行収入は575億元(約8.29億ドル)、総入場者数は1億2000万人でした。
連休の興行でトップとなったのは、ハン・ハン監督のレース×コメディー作品シリーズ第3作「Pegasus 3」。娯楽の“定番需要”が、連休の人出と一緒に膨らんだ構図がうかがえます。
観光、とくにインバウンドが急回復:航空予約は前年比400%超増
観光市場も回復が目立ち、とくにインバウンド(訪中旅行)の戻りが強調されています。主要旅行プラットフォームのデータでは、春節前後の中国向け航空予約が、前回春節期と比べて前年比400%超増となりました。短期のピーク需要とはいえ、中国への旅行需要が国際的に再び目立ち始めていることを示す数字です。
連休の“熱量”が示すもの:移動・モノ・サービスが同時に動いた
今回の春節は、鉄道輸送の過去最大級の需要、買い替え支援を梃子にした物販、映画・観光などサービス消費が同時に伸びた点が特徴です。一方で、連休特需は「終わった後」に真価が問われます。連休明けの消費がどこまで続くのか、交通・観光の混雑対応が次の大型連休にどう生かされるのか――数字の先にある動きも、今後の注目点になりそうです。
Reference(s):
Longest Spring Festival holiday boosts travel, consumption in China
cgtn.com







