香港、国家第15次五カ年計画に連動へ 初の「香港版5カ年計画」も検討
香港特別行政区(HKSAR)が、国家の第15次五カ年計画への「接続」を一段と強めます。2026年2月25日(水)、HKSAR政府の財政長官ポール・チャン氏は最新の予算演説で、行政長官が主導する部局横断・部門間のタスクフォースを立ち上げ、香港として初めて「5カ年計画」の策定にも取り組む方針を明らかにしました。
何が発表されたのか:ポイントを整理
- 行政長官が率いる、部局横断・部門間のタスクフォースを設置
- 国家の第15次五カ年計画に沿って、香港が積極的に連動していく
- 初めて「香港の5カ年計画」を策定する方向性を示した
国家第15次五カ年計画が示す「香港への期待」
チャン氏によると、第15次五カ年計画は香港について、国家全体の発展により深く統合し貢献することを明確に後押ししているといいます。具体的には次の役割が挙げられました。
- 国際金融・海運・貿易センターとしての地位の強化
- 国際的なイノベーション・テクノロジー(I&T)センターへの発展
- ハイレベル人材の国際ハブとしての機能強化
香港の強みはどこにある? AIや生命・健康、フィンテックなど
チャン氏は、香港が基礎研究に強みを持つ点に触れ、AI、生命・健康技術、フィンテック、新素材、新エネルギーなどで独自の優位性があると述べました。
また国際金融センターとしての機能を生かし、金融の力で実体経済や競争力のある産業を支える「Finance+」を推進。金融とイノベーション、テクノロジーの相互強化を進める考えも示しています。
「一国二制度」の下での開放:スーパーコネクター機能をどう使うか
香港は国のハイレベルな対外開放にも積極的に参加できるとし、「一国二制度」の制度的な強みを挙げました。航空・海運・物流サービスの効率性を背景に、企業の海外展開を後押しし、外部投資を呼び込むことで、双方向の貿易・投資を促す役割を担える、という位置づけです。
人材戦略:世界から集め、地元も育てる
チャン氏は、人材面でも香港が世界の高水準人材を結びつけられると説明しました。世界水準の大学や国際化された環境が、多分野の人材、とりわけ世界の第一線の科学研究者を惹きつける土台になるとしています。
同時に、HKSAR政府として地元人材の育成も続ける方針で、教育・テクノロジー・人材の一体的な発展とも整合すると述べました。
これからの焦点:タスクフォースと「香港版5カ年計画」の中身
今回の発表で輪郭が見えてきたのは、国家計画との整合を「方針」にとどめず、香港側の実行計画へ落とし込もうとしている点です。今後は、タスクフォースがどの領域を優先し、どんな工程と指標で進めるのか、そして「香港の5カ年計画」が財政・産業・人材の各政策をどう束ねていくのかが注目されます。
Reference(s):
Hong Kong to support 15th Five-Year Plan: HKSAR financial chief
cgtn.com








