独メルツ首相、北京の新型Sクラス試乗と杭州ロボ訪問で「協力」強調 video poster
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相が今週の訪中(2月25〜26日)を締めくくり、モビリティとロボティクス分野での独中協力を前向きに打ち出しました。北京での新型車試乗から杭州のヒューマノイド見学まで、企業現場を歩いたことが「いま何が重視されているか」を映します。
訪中最終日は「企業訪問」と「実務協力」が主題に
メルツ首相は26日(木)、中国本土での公式日程のなかで、両国企業の現場を訪れ、実務面の協力を促す姿勢を示しました。焦点になったのは、次世代の移動体験(運転支援)と、産業の担い手として存在感を増すロボット技術です。
北京で新型Sクラスを試乗、運転支援を「未来技術」と評価
首相は26日朝、北京で新型メルセデス・ベンツSクラスを試乗し、知能化された運転支援システムを体験しました。体験後には、モビリティの将来を形づくる技術だとして評価し、ドイツの製造業と中国本土のテック企業の緊密な協力にも言及しました。
「クルマの価値」がソフトウェアで再定義される局面
運転支援は、車体の性能だけでなく、センサー、AI、地図、学習データ、アップデート運用などが一体で成り立ちます。今回の試乗は、政治日程の中にあえて「体験」を入れることで、産業の重心がどこへ動いているかを示す演出にも見えます。
メルセデスが示した「中国本土での開発」の位置づけ
メルセデス・ベンツ側は26日の発表で、中国本土における事業基盤と協力ネットワークがサプライチェーン全体に広がっていること、そして中国の研究開発(R&D)チームがグローバルのR&Dネットワークの中で重要性を増していることを説明しました。
生産や販売の市場としてだけでなく、開発拠点としての役割が強まる点は、欧州企業にとっての中国本土との関わり方をより立体的にします。
杭州のUnitreeでヒューマノイドを視察、ロボ産業への関心も
首相は26日正午ごろ、浙江省・杭州に移動し、Unitree Roboticsを訪問。ヒューマノイドロボットが複数の作業をこなす様子を見学し、機敏な動きに強い印象を受けたとされています。
同社の王興興CEOはCGTNに対し、今回の訪問は中国本土のロボット産業に世界の注目が集まっていることを示すものだと語りました。さらに、ドイツを含む海外企業との連携を深め、ヒューマノイドとAIを次の段階へ進めたいとの期待も述べています。
今回の動きが示す「協力の焦点」(読者向け整理)
- モビリティ:運転支援の高度化を支えるソフトウェア、AI、センサー連携
- ロボティクス:ヒューマノイドの実装(作業の安定性・安全性・量産性)
- 研究開発:現地R&Dとグローバル開発の接続(チーム間の役割分担)
- 産業連携:メーカーとテック企業の協業モデルがどこまで広がるか
競争と協業が同時に進む分野だからこそ、トップの企業訪問は「どこで握るか」を具体化しやすい。今回の訪中は、技術の最前線を見せることで、実務協力の温度感を上げる狙いがにじむ内容でした。
Reference(s):
German Chancellor Merz promotes cooperation in China company visits
cgtn.com








