全国両会目前、中国本土の消費を動かす「感情経済」 video poster
2026年の全国両会(全人代・政協)を3月上旬に控え、中国本土では「国内消費をどう押し上げ、人々の幸福感をどう高めるか」が政策テーマとして意識される中、“必要だから買う”だけではない「感情経済」が次の消費の波として注目されています。
「感情経済」とは何か:モノより“気持ち”にお金が動く
今回話題になっている「感情経済」は、人々が商品やサービスを選ぶときに、実用性や価格だけでなく、喜び・つながり・自分らしさ(自己表現)といった感情的な価値を重視する動きです。
言い換えると、消費は「不足を埋める行為」から、「気分を整える」「生活に意味を足す」方向へも広がっている、という捉え方ができます。
全国両会が近づく今、なぜ注目されるのか
ユーザーの気分や価値観が購買行動を左右しやすくなると、景気対策としての消費喚起も、単なる値引きや供給拡大だけでは語り切れなくなります。全国両会を前に、中国の政策担当者が国内消費の刺激と、人々の暮らしの実感(ウェルビーイング)をどう結びつけるかを模索する中で、「感情」に着目した消費の伸びしろが論点になりやすい状況です。
今回の報道で示されたポイント
CGTNのリポーター、ユー・ホンユー氏は、こうした消費の変化が国の発展目標と方向性を合わせていく動きとして語られている点を伝えています。記事化・制度設計の議論が進む局面では、次のような観点が焦点になり得ます。
- 消費の量だけでなく、生活の満足度にどうつながるか
- 一時的な流行ではなく、持続的な需要として定着するか
- 個人の「好き」や「安心」と、産業側の供給がどう噛み合うか
読み解きのヒント:「買い物」の言葉が変わると、景気の見え方も変わる
「何を買うか」よりも「なぜ買うか」が前面に出ると、消費は数字だけでは測りにくくなります。その一方で、感情の充足を軸にした市場は、サービス設計や体験価値、コミュニティとの結びつきなど、これまで周辺にあった要素を“主役”に押し上げます。
全国両会を前に語られる「感情経済」は、消費政策を「需要を増やす」から「暮らしの実感を上げる」へと近づける言葉にも見えます。今後の議論では、こうした動きがどの領域で、どのように具体化していくのかが注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








