西蔵自治区ザユ県のデン族、移住で変わった暮らしと“生計の柱”
西蔵自治区(Xizang)ニンティ市ザユ県で進むデン族の移住は、道路や電気、インターネットといった基盤整備と結びつき、暮らしと産業の形を大きく変えています。
デン族の主な居住地、ザユ県で何が起きているのか
ザユ県は、西蔵自治区の南東部に位置し、デン族が主に暮らす地域とされています。1959年の西蔵の民主改革を経て、デン族は山間の居住地から外へと歩みを進め、政府の支援を受けながら、より現代的な生活様式へ移行していったといいます。
さらに近年は「国境地域を活性化し、人々の生活を豊かにする」取り組みのもとで、デン族コミュニティの移住(移転・定住)が進められてきました。
移住政策で整えられた“生活インフラ”
提供された情報によると、この政策では新しい村が整備され、移住者には住居補助が用意されるなど、生活の土台づくりが同時に進められています。
- 水道・電気
- 道路
- インターネット
現在の移住村では、舗装道路と手入れされた中庭付きの住宅が並び、近くの畑には果樹園、遠くの丘には茶園が広がる光景が描写されています。
キウイ・柑橘・茶が「柱産業」に
移住の支援は住まいだけでなく、産業づくりにも及びます。茶や果樹の栽培を後押しすることで、キウイ、柑橘、茶の生産が地域の柱産業として育ち、所得向上につながっているとされています。
具体例:デン新村の数字(2025年10月時点)
デン新村では、2025年10月時点で以下の整備・開発が進んでいたとされます。
- 高規格キウイ果樹園:320ムー(約21.3ヘクタール)
- 高地の茶園:150ムー(約10ヘクタール)
山間の集落から近代的な村へ。景観の変化は、そのまま生活のリズムや働き方の変化を映すものになっています。
移住が投げかける、これからの静かな論点
移住によって生活利便性や現金収入の機会が広がる一方で、村の姿が変わるほどの転換は、暮らしの知恵や地域のつながりの持ち方にも影響します。果樹や茶といった産業が「柱」になるほど、品質管理や販路、収穫期の労働、自然条件との向き合い方も、日々の重要なテーマになっていきます。
「住まい」と「産業」を同時に作り替える移住は、生活の安定を支える反面、地域の将来像をどう描くかという問いも、静かに残します。
Reference(s):
How Resettlement Has Transformed Life for Xizang’s Deng People
cgtn.com








