中国、軍事行動の即時停止を呼びかけ 中東の「波及」懸念と市民保護を強調
中東情勢をめぐり、中国外務省は2026年3月3日(火)、衝突の「波及」に強い懸念を示し、すべての当事者に対して軍事行動の即時停止を求めました。緊張が広がれば、人命だけでなく世界経済にも影響が及びかねない、という問題意識がにじみます。
「波及」を防ぐため、直ちに軍事行動の停止を
外務省報道官の毛寧氏は記者会見で、米国・イスラエルによるイランへの攻撃に関する質問に答える形で、中国として中東の衝突拡大を深く懸念していると述べました。そのうえで、さらなる拡大を防ぐために、当事者が軍事行動を直ちに停止するよう呼びかけました。
国連安保理の承認と国際法をめぐる指摘
毛氏は、米国・イスラエルによる対イラン攻撃は国連安全保障理事会の承認を得ておらず、国際法に違反すると指摘しました。また、湾岸諸国の主権・安全・領土保全が十分に尊重されるべきだとも述べています。
イラン核問題は「対話と交渉」での平和的解決を支持
イランの核問題について毛氏は、中国は対話と交渉による平和的解決を支持すると説明しました。加えて、中国はイランの核エネルギーの平和利用に関する正当な権利を尊重するとしています。
毛氏はさらに、イランが「核兵器を開発する意図はない」と繰り返し表明してきたこと、そして最近は米国と真剣な交渉に臨んでいることに言及し、この問題は最終的に政治・外交による解決の軌道へ戻る必要があるとの認識を示しました。
ホルムズ海峡をめぐり「航行の安全確保」を要請
ホルムズ海峡に関する質問に対しては、毛氏は、すべての当事者が海峡における航行の安全を守り、世界経済へのさらなる悪影響を避けるよう求めました。
市民保護は「レッドライン」 無差別な武力行使は容認できない
毛氏は、米国とイスラエルの対イラン攻撃によって生じた大規模な民間人死傷者に「深い悲しみ」を表明しました。そのうえで、当事者が国際法上の義務を果たし、市民の安全を効果的に確保し、民間施設への攻撃を避けるよう求めています。
また、武力紛争における市民の保護はレッドラインであり、侵害されてはならないと強調し、「無差別な武力行使は受け入れられない」と述べました。
いま注目されるポイント
- 軍事行動の停止と、政治・外交プロセスへの回帰が進むか
- 国際的な核不拡散体制の維持に向け、関係国がどのように関与するか
- ホルムズ海峡の航行安全が保たれ、世界経済への連鎖的な影響が抑えられるか
- 民間人保護や民間施設の保全が、現場でどこまで担保されるか
Reference(s):
China urges halt to strikes amid concern over Middle East spillover
cgtn.com







