2025年の中国本土観光、国内65億回・訪中1.5億回へ—ビザ免除も追い風
2026年3月のいま振り返ると、昨年(2025年)の中国本土の観光市場は「国内」「越境(インバウンド)」の両方で二桁成長となり、回復局面から拡大局面へ移ったことが数字から見えてきます。
2025年、中国本土の観光はどれくらい伸びた?(主要数字)
公表されたスナップショットによると、2025年は旅行回数・消費額ともに増加しました。
- 国内旅行:65億2,000万回(前年比+16.2%)
- 国内旅行の総消費:6.3兆元(前年比+9.5%)
- インバウンド(訪中):1億5,450万人(前年比+17.1%)
- うち外国人旅行者:3,517万人
- インバウンド消費:1,311億ドル(前年比+39.2%)
- ビザ免除で入国した外国人:3,008万人(前年比+49.5%)
ポイントは「回数の増加」と「消費の伸び方の違い」
国内旅行は回数が大きく伸びる一方、総消費の伸び率はそれより控えめでした。ここからは、旅行頻度が増えつつも、旅行1回あたりの支出の伸びは相対的に緩やかだった可能性が読み取れます(※提示された数字の範囲での見立てです)。
インバウンドは“消費”の伸びが目立つ
インバウンドは訪問者数(+17.1%)以上に、消費(+39.2%)が強く伸びています。海外需要の回復が進むなかで、滞在中の支出が増えたことを示す形です。
ビザ免除が後押し:数字に表れた「入り口の広がり」
2025年は、ビザ免除で入国した外国人が3,008万人(+49.5%)と大幅に増えました。ビザ手続きの負担が軽くなることは、出張・乗り継ぎ・短期旅行など「思い立ったときに動ける」需要と相性が良く、到着数の押し上げ要因として注目されます。
2026年に向けて、どこを見ると流れがつかめる?
2026年は、昨年の拡大を踏まえつつ、次のような観点で推移を追うと「観光の熱量」がつかみやすくなります。
- 国内:旅行回数の増加が、宿泊・交通・地域消費にどう波及するか
- インバウンド:訪問者数と消費の伸びの差(“人数”と“単価”のどちらが動いているか)
- 制度面:ビザ免除など渡航のハードルを下げる施策が、到着数にどう反映されるか
数字は市場の温度計です。2025年の中国本土観光は、回数・到着数の回復にとどまらず、インバウンド消費の伸びが際立った一年だったと言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








