王毅外相「民間人への攻撃は非難されるべき」サウジ外相と電話協議
2026年3月4日(水)、中国の王毅外相はサウジアラビアのファイサル外相との電話協議で、「いかなる理由があっても無差別な武力行使は受け入れられず、罪のない民間人や非軍事目標への攻撃は非難されなければならない」と述べました。中東情勢の緊張が広がり得る局面で、民間人保護と早期の対話再開を前面に出した発言として注目されます。
電話協議で示されたポイント
報道によると、王毅外相(中国共産党中央委員会政治局委員)は主に次の点を強調しました。
- 正当化の有無を問わず、無差別な武力行使は容認できない
- 民間人および非軍事目標への攻撃は非難されるべきだ
- 当事者に対し、軍事行動の停止と対話・交渉への早期復帰を強く求める
- 事態のさらなるエスカレーション(拡大)を防ぐ必要がある
「中東問題特使」派遣で何が起きるのか
王毅外相はあわせて、中国が中東問題の特使を地域各国に派遣し、仲介(調停)努力を行う考えを示しました。特使派遣は、首脳・外相会談よりも機動的に各国当局者と接触し、対話の糸口を探るための外交手段です。
今回の枠組みでは、軍事行動の停止や緊張緩和に向けた「共通の最小目標」を、どこまで具体的に積み上げられるかが焦点になりそうです。
サウジ側「地域が戦争に陥ることは望まない」
ファイサル外相は、サウジアラビアとして地域が戦争状態に陥ることは望まない一方で、衝突が広がり、さらなるエスカレーションの兆しがあることへの懸念を示したとされています。
また、サウジアラビアは自制をしてきたとしつつ、自衛の権利は留保する立場も表明。危機がこれ以上拡大せず、沈静化(デエスカレーション)へ向かうことに期待を示しました。さらに、中国が地域の安全と安定を重視している点や、その前向きな役割を評価し、中国との意思疎通と協調を強めたい意向を述べたと伝えられています。
「民間人保護」をめぐる、いまの現実
武力衝突が長期化・複雑化するほど、前線と非軍事領域の境界は曖昧になり、民間人の安全確保は難しくなります。だからこそ今回の電話協議では、「民間人や非軍事目標への攻撃を認めない」という原則を最初に置き、対話への復帰を促す構図が強調されました。
今後は、(1)特使がどの国とどの順番で接触するのか、(2)当事者が軍事行動停止や対話に向けた条件をどう整理するのか、(3)地域各国が緊張緩和のためにどのような連携を作るのかが、国際ニュースの重要な観測点になりそうです。
Reference(s):
Wang Yi: Attacks on civilians, non-military targets must be condemned
cgtn.com








