中国本土、消費促進と所得増へ 国債2500億元で買い替え支援も
中国本土は2026年、内需の柱である「消費」を押し上げるため、都市・農村住民の所得を増やす計画を進めます。3月5日に全国人民代表大会(全人代)へ提出された政府活動報告で示されました。
政府活動報告が示した「消費てこ入れ」の骨格
報告書によると、中国本土は消費を後押しする特別な取り組み(特別イニシアチブ)を進め、低所得層の収入増、財産所得(資産から得る収入)の拡大、報酬制度や社会保障制度の改善を2026年にかけて進めるとしています。
ポイントは「所得を増やす仕組み」と「使いやすい支援」の組み合わせ
- 低所得層の所得を底上げ:実効性のある措置で「稼ぎ」を増やす方向性を明記
- 財産所得の増加:労働所得だけでなく、資産から得る収入にも目配り
- 報酬・社会保障の制度改善:賃金・待遇面とセーフティネットをセットで整える発想
具体策:買い替え支援に「超長期特別国債」2500億元
消費刺激策の目玉のひとつが、消費財の買い替え(下取り・買い替え促進)プログラムです。報告書では、超長期の特別国債から2500億元(約361.7億ドル)を充てるとしています。
買い替え支援は、家計が「いま買う」判断をしやすくする設計になりやすく、消費のタイミングを前倒しする狙いが読み取れます。
内需拡大へ:1000億元の「財政・金融協調ファンド」も新設
さらに、国内需要の拡大を進めるため、1000億元規模の特別な財政・金融協調ファンドを創設するとしました。財政(予算)と金融(資金供給や信用)を組み合わせ、需要喚起の実行力を高める考え方です。
今回の発表を読む視点:数字より「家計に届く設計」
国債枠や新ファンドといった金額が注目されがちですが、消費を押し上げる上では、支援がどの層に、どんな手続きで、どの程度の体感につながるかがカギになります。報告書が掲げた「低所得層の所得増」「財産所得」「報酬・社会保障の改善」が、買い替え支援や需要拡大策とどう連動していくのか。今後の審議と制度設計の詳細が焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








