李強中国首相、全人代で2025年のAIプラスと国家標準583件を報告
2026年3月5日に開幕した全国人民代表大会(全人代)第14期第4回会議で、中国首相の李強氏が政府活動報告を行い、2025年の「イノベーション主導の発展」の進捗を示しました。ポイントは、国家標準の整備、製造業のデジタル転換、そして「AIプラス」の加速です。
2025年に「国家標準」583件を策定・改定
報告によると、中国本土は2025年、重点分野に関する国家標準を合計583件、策定または改定しました。国家標準は、製品やサービスの品質・互換性・安全性などの共通ルールを定める枠組みで、産業の基盤を整える役割を担います。
標準づくりが増える局面では、企業側にとっては「何に合わせて設計・開発すべきか」が明確になる一方、対応スピードが競争力に直結しやすくなる面もあります。
製造業のデジタル転換と「AIプラス」を前進
李強氏は、製造業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)と「AIプラス」イニシアチブを進めたと説明しました。あわせて、AIの産業応用がペースを上げ、新しい「スマート端末」が継続的に登場していると述べています。
「AIプラス」は、AIを単体の技術として導入するだけでなく、製造・物流・サービスなど既存産業に組み込んで生産性や新サービスを引き上げる発想として語られました。
データを「生産要素」に:デジタル経済の中核がGDPの10.5%超
報告では、データの「生産要素」としての潜在力がより速く引き出されたとも言及されています。生産要素とは、労働力や資本のように、経済活動を支える基礎的な資源のことです。
その結果として、デジタル経済の中核産業の付加価値が、中国本土の国内総生産(GDP)の10.5%を超えたとされました。デジタル領域が「周辺」ではなく、産業の中心に近づいていることを示す数字として注目されます。
いま何が読みどころか:標準・AI・データが同時に動く意味
今回の報告を並べてみると、(1)標準で土台を固め、(2)AIを産業に実装し、(3)データの価値化を進める、という三点が同時進行している構図が見えてきます。ルール整備と技術導入がセットで進むと、製品設計やサプライチェーン、サービスの作り方そのものが変わりやすくなります。
2026年は、どの分野で標準化が一段と進むのか、そして「AIプラス」が現場の投資や雇用のあり方にどんな変化をもたらすのかが、次の焦点になりそうです。
Reference(s):
Premier Li: China continued innovation-driven development in 2025
cgtn.com








