中国、地域連携型の成長戦略を強化へ 政府活動報告で方針
中国は2026年3月5日、最高立法機関に提出された政府活動報告の中で、地域の役割分担をより明確にしながら、広域での「協調的な地域発展」を一段と進める方針を示しました。西部、東北、中部、東部それぞれの発展を同時に押し上げ、生活水準の向上にもつなげる狙いです。
今回の発表のポイント:地域の「比較優位」を引き出す設計
報告では、地域ごとに定めた機能に基づき、各地が自らの強み(比較優位)をより発揮できるよう「機能区分(ゾーニング)」を最適化するとしています。産業やインフラ、都市機能の配置を、地域の役割に沿って整理し直すイメージです。
4つの地域を同時に動かす:西部・東北・中部・東部
政府活動報告は、地域別に次の方向性を掲げています。
- 西部:大規模な開発で「新たな優位性」をつくる
- 東北:全面的な再活性化で「新たな突破」を目指す
- 中部:台頭(成長加速)をさらに促す
- 東部:近代化のペースを一段と速める
一つの地域だけを集中的に伸ばすのではなく、複数の地域の「成長の歯車」をかみ合わせる設計が前面に出ています。
国境地域や資源枯渇型都市などへ「差別化した政策支援」
報告は、地域の条件差を踏まえた「差別化した政策支援」を強めると明記しました。対象として挙げられたのは、経済発展と生活水準の向上を後押しする取り組みが必要な地域です。
- 国境地域
- 旧革命根拠地
- 少数民族人口が多い地域
- 資源枯渇型都市(資源依存からの転換が課題となる都市)
地域の「条件の違い」を政策設計に織り込み、成長と暮らしの改善を同時に狙う構図が読み取れます。
湾岸と海洋分野も強化:「強く・良く・大きく」
さらに報告は、主要な湾岸エリアについて全体計画(総合計画)を強化し、海洋分野が「より強く、より良く、規模も拡大する」方向で発展するよう促すとしています。沿岸部の機能高度化と、海洋産業の底上げをセットで進める形です。
今後の見どころ:方針が“現場の設計”にどう落ちるか
今回の政府活動報告は、地域ごとの役割分担を整理しつつ、支援は一律ではなく「差を前提に最適化する」姿勢を示しました。今後は、機能区分の具体化、地域別支援の中身、湾岸・海洋分野の計画の輪郭が、どのように提示されていくのかが注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








