中国、2030年に平均寿命80歳へ 政府活動報告が目標提示
中国が2026〜2030年の5年間で、平均寿命を80歳に引き上げる目標を掲げました。 2026年3月5日(木)に最高立法機関へ提出された政府活動報告で示され、健康づくりをさらに進める方針が打ち出されています。
今回の発表:2026〜2030年の「80歳」目標
政府活動報告によると、中国は次の5年間(2026〜2030)に人々の健康水準を一段と高め、平均寿命を80歳まで引き上げることを目標に設定しました。
直近の到達点:平均寿命は79.25歳まで上昇
同報告は、第14次五カ年計画期(2021〜2025)に中国の平均寿命が79.25歳に達したとしています。これは「過去5年間で1.3年の伸び」に当たるとされ、2026年以降の目標設定の前提となる数字です。
なぜ「平均寿命」が注目されるのか
平均寿命は、単に長生きの指標というだけでなく、医療・予防・生活環境など、社会の基礎条件を映し出します。世界保健機関(WHO)は、平均寿命を人間開発の基本的側面の一つとして位置づけ、他の2つとして「知識」「生活水準」を挙げています。
HDI(人間開発指数)との関係
国連開発計画(UNDP)の2025年版「人間開発報告書」によれば、人間開発指数(HDI)は0〜1の範囲で示され、値が高いほど人間開発の水準が高いと整理されます。報告書では、中国のHDIは0.797とされています。
数字から見える「次の5年」の焦点
平均寿命79.25歳から80歳へ——差は小さく見えても、社会全体で達成するには複数の領域が同時に動く必要があります。政府活動報告が示す「健康のさらなる改善」という言葉は、少なくとも次のような論点を連想させます。
- 予防と健康管理:病気になってからの医療だけでなく、日常の健康づくりをどう支えるか
- 地域差への目配り:医療アクセスや生活環境の違いが平均値に影響しやすい
- 高齢化への対応:長寿化が進むほど、介護や慢性疾患への備えが重要になる
今後の見どころ:目標が「政策の優先順位」を映す
2026年に入ってから提示された今回の目標は、2026〜2030年の政策運営において「健康」がどの程度、資源配分や制度設計の中心に置かれるのかを読む手がかりになります。平均寿命の目標値そのものに加え、今後は具体策(医療、予防、生活環境の整備など)がどのように組み合わされていくかが注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








