中国本土で初の「感情図書館」 武漢の湖北省立図書館に7つの癒やし空間
中国本土・武漢で、読書を「心を整える時間」として捉え直す新しい試みが始まりました。湖北省立図書館の6階に、感情(エモーション)をテーマにした中国本土初の図書空間が2026年2月に一般公開され、話題を集めています。
湖北省立図書館に開いた「感情」を扱う新ゾーン
今回オープンしたのは、感情の気づき・知覚・癒やしという考え方を軸に設計された空間です。文学とテクノロジー、そしてマインドフルネス(今この瞬間の心身の状態に意識を向ける考え方)を組み合わせ、落ち着いて過ごせる“あたたかな公共空間”を目指すとされています。
7つのテーマゾーン、体験の入口は「いまの気分」
館内は7つのテーマゾーンで構成され、その日のコンディションに合わせて過ごし方を選べるのが特徴です。公開されている主な内容は次の通りです。
- Emotion Archive(感情アーカイブ):来館者が「今の気分」を選ぶと、それに合わせた読書の提案を受けられます。
- Mind Symphony(マインド・シンフォニー):カメラで表情を解析し、感情の状態に合う音楽を提案する仕組みが用意されています。
- Healing Garden(ヒーリング・ガーデン):柔らかい椅子に座り、オーディオブックを聴きながら休める空間です。
- エモーション・コレクター:感じたことを文章や絵で残し、投函するように置いていく参加型の仕掛けもあります。
「読書=情報」から、「読書=自己回復」へ
図書館は従来、知識や情報に触れる場所として語られがちです。一方で今回の感情図書館は、読書を通じて自分の内側とつながり直すことを重視します。選書の提案、音楽の提案、休息の導線を同じフロアでつなげる設計は、「静かな時間」を求める人にとっての居場所の作り方としても興味深いところです。
また、表情解析のような技術を取り入れる点は、文化施設がテクノロジーとどう共存していくかという観点でも注目されます。安心して使える体験設計と、心のケアを目的とした場づくりが、どのように運用されていくのか。2026年の公共文化空間の一つのモデルとして、今後の動きが見守られそうです。
Reference(s):
cgtn.com








