全人代・政協控えCGTN「Ask China」始動、AIと生物多様性が焦点 video poster
2026年の「二つの会議」(全国人民代表大会=全人代、中国人民政治協商会議=政協)を前に、中国の国際メディアCGTNが、世界のSNSで意見を集める企画「Ask China」を立ち上げました。投稿テーマの一つとして、AIが中国本土の近代化を支えつつ、生物多様性をどう守るかが注目されています。
「Ask China」とは何か──二つの会議前に広がる“質問”の場
CGTNによる「Ask China」は、ソーシャルメディア上で幅広い声を募り、「いま重要だと思う論点」を集めるグローバルキャンペーンです。2026年3月7日現在、二つの会議の開催を控えたタイミングで、政策や社会課題に関する問いが寄せられているといいます。
寄せられている関心:AIは近代化を支え、生きものの多様性も守れるのか
最近の投稿では、次のような論点が挙がっています。
- AIが中国本土の近代化(モダナイゼーション)をどう支えるか
- その過程で生物多様性をどう保護するか
- 得られた経験が、他の国・地域にも役立つのか
AIをめぐる議論は、成長戦略としての期待と同時に、自然環境への影響や社会制度との整合性といった“条件”も含めて語られやすくなっています。今回の投稿内容は、その二面性を一つの問いにまとめている点が特徴的です。
なぜ「生物多様性」がAIの話と一緒に語られるのか
AIの影響は、産業や行政の効率化といった話題にとどまらず、環境や資源の使い方とも結びつきます。たとえば、AIを社会に実装する際には、次のような観点が並行して問われがちです。
- 活用の便益:意思決定の迅速化、作業の省力化、予測の高度化など
- 守るべきもの:生態系への配慮、資源利用の管理、地域の暮らしとの調和など
「近代化」と「保護」を同じ文脈で扱うことで、技術の“スピード”と社会・自然の“持続性”をどう両立させるか、という論点が浮かび上がります。
「他の国・地域にとっても参考になるのか」という問いが映すもの
投稿の中には、中国本土での経験が他の国・地域にも応用可能かを問う声も含まれています。この問いは、単に成功事例の輸出入を意味するというより、条件の違いを前提にした「何が共有でき、何が共有しにくいのか」を考える入り口になりえます。
例えば、共有しやすいのは問題設定の仕方や評価の枠組みであり、共有しにくいのは制度設計や地域ごとの優先順位、といった具合です。SNS上の“質問”は、結論を急がず論点を並べる場として機能しやすい面があります。
これからの注目点:二つの会議と「世論の拾い方」
二つの会議は、その年の重点課題や方向性が示されやすい場として注目されます。同時に、政策コミュニケーションの手法も変化しており、国際メディアがSNSで論点を収集する動きは、議題設定の周辺にある“空気”を可視化する試みとも言えます。
AI、近代化、生物多様性——この3語が同時に語られていること自体が、2026年の議論が「成長」だけでも「保護」だけでも整理しきれない段階に来ている、という感触を伝えているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








