中国・中南米協力は「第三者を標的にせず」 王毅外相が干渉排除を強調
2026年3月8日(日)、中国外相の王毅氏は、中国とラテンアメリカ・カリブ(LAC)諸国の協力について「いかなる第三者も標的にしない」と述べ、第三者による干渉を受けるべきではないとの立場を強調しました。国際協力が地政学的な文脈で語られやすい今、当事者の意思決定を前面に出した発言として注目されます。
今回の発言:押さえておきたいポイント
- LACの資源は、その地域に住む人々のものである
- LAC諸国が進む道は、LACの人々が選ぶべきである
- 誰と友好関係を結ぶかは、LAC諸国自身が決めることである
- 中国とLACの協力は第三者を標的にしない
- 同協力は第三者の干渉を受けるべきではない
「第三者を標的にしない」——言葉が示す距離感
王氏の「第三者を標的にしない」という表現は、協力関係を“誰かへの対抗”として位置づけない、というメッセージです。国際政治では、経済協力や投資、インフラ整備などが、しばしば勢力圏の拡大や陣営対立の枠組みで解釈されがちです。
その中で、協力の性格をあえて「第三者に向けたものではない」と定義することで、LACとの関係を二国間(あるいは当事者間)の課題として扱う姿勢を示した形です。
LACの「選ぶ権利」を強調:資源・進路・友好の主語は誰か
発言の中心にあるのは、「資源」「進路」「友人選び」という三つのテーマを、LAC諸国とその人々の決定に委ねるという考え方です。資源は経済の基盤であると同時に、社会の合意形成や利益配分にも直結します。だからこそ、外部からの解釈や圧力ではなく、当事者の選択を尊重する、という言い回しが用いられています。
また「友人選び」を政治的なレトリックにせず、LAC諸国の主体性として語った点は、協力の正当性を“当事者の同意”に置く構図とも読めます。
これからの焦点:協力の中身と、干渉をめぐる線引き
「干渉を受けるべきではない」という主張は、逆に言えば、何が干渉に当たるのかという線引きも問います。協力が拡大するほど、周辺の関係者が関心を強めるのは自然なことでもあります。
今後は、協力の中身がどのように説明され、当事者がどのように納得し、選択していくのかが、静かに注目点になっていきそうです。
Reference(s):
China-LAC cooperation does not target any third party, says FM
cgtn.com







