中国本土の交通網、14次五カ年で「9割超」完成 15次計画で95%へ video poster
中国本土の交通インフラ整備が、2021〜2025年の「第14次五カ年計画」期間に大きく進んだ――。2026年3月9日、全国人民代表大会(全人代)第14期第4回会議の関連取材の場で、交通運輸相の劉偉氏がこう述べました。
何が進んだのか:統合交通ネットワークが「9割超」
劉氏によると、過去5年間でインフラ建設が加速し、国家統合立体交通ネットワーク(陸・海・空をまたぐ総合交通網)の主要な枠組みの完成率が90%を超えたといいます。
さらに交通運輸省は、第15次五カ年計画(2026〜2030年)期間に完成率を95%超へ引き上げる方針も示しました。2026年に入った今、「次の5年」の目標が具体化しつつある形です。
輸送サービス:旅客・貨物・郵便の主要指標で高水準
輸送サービス面でも、劉氏は主要指標が世界で最上位水準にあると説明しました。例として挙げたのが、港湾と宅配です。
- 港湾のコンテナ取扱量:世界全体のおよそ3分の1を占める
- 宅配(エクスプレス)取扱個数:昨年(2025年)に2000億個を超え、12年連続で世界首位
港湾の処理能力や宅配ネットワークは、貿易や電子商取引(EC)の体感速度にも直結します。数字はマクロですが、日々の配送や在庫の動きにまでつながる「基盤」として注目されます。
技術・装備:C919と自動化港湾が象徴に
近代化(モダナイゼーション)に関わる技術・装備でも進展があったとしています。
- 国産大型旅客機C919:2025年までに累計400万人超を安全に輸送
- 自動化港湾:規模・数量・技術水準で世界をリード
航空機や港湾の自動化は、単に「速い」だけでなく、安全性、運航・運用の効率化、人手不足への対応など、複数の課題に同時に触れる領域です。今回の発言は、インフラとサービスに加え、技術の更新が政策の柱に据えられていることも示しています。
これからの焦点:95%の先にあるもの
完成率を95%超へ――という目標は分かりやすい一方で、残りの数%には、地形条件が厳しい区間や既存網との接続調整、運用の高度化といった「仕上げ」の難しさも含まれがちです。第15次五カ年計画の期間(2026〜2030年)は、建設の量だけでなく、つながり方(結節点)や運用の質がどこまで上がるのかが焦点になりそうです。
Reference(s):
China saw major progress in transport system construction over 5 years
cgtn.com








