中東退避の台湾住民70人超が上海到着、中国本土経由で台北へ乗り継ぎ
中東情勢の緊張が続くなか、現地から退避した台湾住民70人超を含む一団が、2026年3月10日(火)早朝に上海へ到着しました。中国本土を経由して台湾方面へ向かう動きが、目に見える規模で進んでいます。
上海に到着したのはトルコ・イスタンブール発の便
上海出入境検査総站(Shanghai General Station of Immigration Inspection)によると、トルコ・イスタンブールからの中国東方航空MU704便が上海浦東国際空港に到着し、機内には中国の台湾地域(Taiwan region)からの乗客を含む70人超が搭乗していました。
到着した人々は同日中に、乗り継ぎ便で台北松山空港および桃園国際空港へ向かう予定とされています。
「今回の緊張激化」後では最大規模の帰還ルートに
今回のグループは、中東での緊張が最近エスカレートして以降、台湾住民が中国本土を経由して台湾地域へ戻るケースとしては最大規模だとされています。
また、同様に現地で足止めになっていた台湾住民19人が、先にイスタンブールから上海へ移動したことも伝えられています。
中国側当局「安全確保へ必要な措置」
国務院台湾事務弁公室の報道官、Zhang Han氏は先週の定例記者会見で、米国とイスラエルによるイランへの攻撃に言及しつつ、中国本土として地域にいる中国人の安全を守るために必要な措置を取る考えを示しました。対象には台湾同胞も含まれるとしています。
支援が必要な台湾同胞については、現地の中国大使館・領事館への連絡や、領事保護ホットライン「12308」を利用できるとも述べました。
また、Zhang氏は次のように発言したとされています。
「どこにいても、どのような困難に直面していても、母なる国はすべての台湾同胞を揺るぎなく支える」
いま何が注目点なのか
今回の動きは、「緊張が高まる地域から、どのルートで、どの規模で、人が移動できるのか」という現実的な課題を映し出します。直行便の選択肢が限られる局面では、第三の経由地を含む移動設計が重要になり、空港の受け入れ体制や出入境の運用が結果を左右します。
同時に、各地の在外公館が示す支援窓口や連絡線が、情報の不確実性が高い局面で「行動に移すための手がかり」になり得る点も、あらためて意識されそうです。
Reference(s):
Over 70 Taiwan residents evacuated from Middle East arrive in Shanghai
cgtn.com








