中国全人代の軍代表団、習近平氏演説を討議 国防費は2026年6.9%増へ
中国で開かれている全国人民代表大会(全人代)の場で、軍代表団が習近平氏の演説内容を集中的に学習・討議しました。国防・軍の近代化を「着実かつ持続的に」進める方針が示される一方、2026年の国防予算は前年比6.9%増が見込まれています。
軍代表団が「演説」を学習・討議(3月10日発表)
全人代第14期第4回会議に参加している中国人民解放軍および中国人民武装警察部隊の代表団について、代表団報道官の張暁剛氏は3月10日、習近平氏の演説を学習し討議したと説明しました。
張氏によると、習氏(中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会〔CMC〕主席)の演説は、軍の「政治的忠誠」を高めるための指針や政策を、さらに豊かにし発展させた内容だとしています。
習近平氏が強調した「軍の強み」と近代化
張氏の説明では、習氏は先週土曜日(3月7日)に代表団の全体会議に出席し、軍における政治的忠誠の強みを十分に生かすことを強調。国防と軍の近代化を、安定的・持続的に推進するための協調した取り組みを呼びかけました。
「CMC主席責任制」の徹底など、代表団が掲げた実行項目
張氏は、軍の代表らが次の点を進める考えを示したと述べました。
- 中央軍事委主席責任制の実行
- 政治面の是正(政治的整頓)の深化
- 全方位の軍事訓練と戦備(即応態勢)の強化
- 高品質な発展を進めるための力の結集
2026年の国防予算は6.9%増見込み、何に使うのか
2026年の一般公共予算における国防費は、前年の実績支出から6.9%増となる見通しです。このうち、中央政府の国防支出は7%増が見込まれています。
張氏は、増額分の重点分野として次の4点を挙げました。
- 機械化・情報化(デジタル化)・スマート技術の応用を通じた、軍の統合的発展の推進
- 統合作戦システムの最適化と、先進的な戦闘能力の強化
- 先進兵器の開発加速と、防衛分野の技術革新
- 現代的な兵站(ロジスティクス)整備、実戦条件に近い訓練の推進、政治面の是正の継続
台湾海峡をめぐる発言:「台湾独立」勢力への対応と「外部干渉」への反対
張氏はまた、中国の軍が「台湾独立」を目指す分離主義勢力と闘い、外部からの干渉に反対する姿勢を堅持すると述べました。あわせて、「最大の誠意と努力で平和的統一を目指すが、武力の不使用は約束しない」との趣旨の発言も紹介しました。
さらに、軍は訓練と戦備を強化し、「戦い勝つ能力」を高め、分離や外部干渉の試みに断固として対処しつつ、台湾海峡の平和と安定を守るとしています。
今回の発表が示すもの:近代化と統治強化を同時進行
張氏の説明全体を通じて目立つのは、装備や作戦能力の強化(ハード面)と、統治・制度運用の強化(ガバナンス面)を並行して進める構図です。国防予算の「何に使うのか」が、統合作戦・兵站・技術革新・訓練といった具体項目として示されたことで、近代化の方向性がより輪郭を帯びた形になっています。
Reference(s):
Military deputies discuss Xi's speech at annual legislative session
cgtn.com








