中国本土・寧波で映画「Pegasus 3」撮影地公開日、旧製油所にファン集結 video poster
中国本土・浙江省寧波市で、ヒット作となっているレーシング・コメディ映画「Pegasus 3」の“実在する撮影地”を見学できる特別公開日が開かれ、映画ファンが詰めかけました。話題の舞台裏を、産業遺産の新しい見せ方という視点からも読み解きます。
何が起きた?──「映画の中のサーキット」を現地で体感
寧波市で行われた特別公開日では、「Pegasus 3」の撮影に使われた工業系ロケ地が一般に開放され、来場者が映画の象徴的な背景(バックドロップ)を巡りました。作品内では、かつての精製施設が、近未来のサイバーパンク風レーストラックとして描かれたとされています。
舞台は旧Sinopec製油施設──“工業の質感”が映画の世界観に
公開の中心となったのは、旧Sinopecの製油施設(かつての精製プラント)です。映画では、金属の構造物や広い敷地といった工業的なスケール感が、架空の近未来空間として再構成され、来場者はその“映画と現実の重なり”を楽しんだ形です。
なぜ今注目?──今年(2026年)の大ヒットが“聖地化”を加速
「Pegasus 3」は、2026年の中国本土における興行面で大きな成功を収めた作品の一つとされます。ヒット作が生む来訪需要は、いわゆる「ロケ地巡り(フィルムツーリズム)」として各地で見られる現象で、今回の特別公開日も、その流れを象徴する出来事になりました。
ポップカルチャー×産業遺産──“残す”だけでなく“語り直す”動き
今回の出来事が興味深いのは、人気映画が持つ拡散力によって、工業施設の記憶が「保存」だけでなく「体験」として語り直されている点です。無機質になりがちな産業景観が、物語の背景として新たな意味をまとい、結果として地域の文化的な接点が増える──そんな構図が浮かび上がります。
- 映画の世界観:サイバーパンク風の演出で“未来のレーストラック”に
- 現地の魅力:工業施設ならではの造形やスケール感が視覚体験に
- 橋渡し効果:娯楽と産業の歴史が、同じ場所で交差する
今後の焦点──一過性で終わるのか、継続的な活用につながるのか
特別公開日のような取り組みは、話題性が高い一方で、継続的な運用(安全面の管理、見学動線、施設の扱い)とのバランスが次の論点になります。今回の寧波の事例は、エンタメが地域資源の見方を変える可能性を示しつつ、その先の“定着”が問われる局面に入りつつあると言えそうです。
Reference(s):
Popular racing film spurs visits to shooting location in Ningbo
cgtn.com








