香港の国家発展への統合、CPPCC委員が4つの役割を提示 video poster
2026年3月11日、全国政治協商会議(CPPCC)の香港メンバーである塗海明氏が、第15次五カ年計画を見据え、香港特別行政区(HKSAR)が国家発展に統合していくうえでの「4つの役割」を示しました。国際市場と中国本土をつなぐ香港の位置づけを、改めて具体化した発言として注目されます。
塗海明氏の発言の場は「メンバーズ・コリドー」
塗氏は、CPPCC全国委員会の「香港・マカオ・台湾・海外華僑との連絡に関する委員会」の副主任委員でもあり、きょう行われた第14期CPPCC全国委員会第4回会議の「第3回メンバーズ・コリドー」で見解を述べました。
香港が担える4つの役割とは
塗氏は、第15次五カ年計画がHKSARにとって「より大きな発展の機会」になるとしたうえで、香港が自らの発展と国家発展への統合を同時に進める際の柱として、次の4点を挙げました。
1)中国本土企業のグローバル展開の「起点」
香港は国際市場に通じており、中国本土企業が香港で会社を登録し、現地企業と協力して海外に展開しやすいと説明しました。あわせて塗氏は、昨年(2025年)に香港で新規上場した119社のうち94%が中国本土企業で、IPOによる資金調達額は2,858億香港ドルに達し、世界首位だったと強調しました。
2)産業イノベーションの「強力なエンジン」
香港が世界第3位の国際金融センターである点に触れ、国内企業の「新たな質の生産力」の発展へ、より多くの金融資源を投入できると位置づけました。
3)制度イノベーションの「橋渡し」
香港のルール、規制、管理基準が中国本土と整合していることを踏まえ、次の段階の「高水準の対外開放」と「制度型開放」に貢献できるとの見方を示しました。
4)グリーン製品の「ブースター」
香港のグリーン製品やプロジェクトが国際的に先行している例があるとして、より多くのグリーンプロジェクトに対し、低コストの国際資金を呼び込める可能性に言及しました。
「時間を無駄にできない」—統合を急ぐメッセージ
塗氏は、第15次五カ年計画に歩調を合わせるうえで、HKSARは「時間を無駄にできない」とし、国家発展の全体像の中で、よりよく統合していく責務があると述べました。
今回の発言は、金融・制度・産業・グリーンという複数の軸で、香港の機能を具体的に整理した点が特徴です。国際ニュースとしては、香港が今後どの領域で存在感を高めていくのかを読み解く手がかりにもなりそうです。
Reference(s):
CPPCC member highlights HKSAR's integration into national development
cgtn.com








