中国代表、国連安保理でレバノン・イスラエルの即時停戦を訴え
2026年3月11日、国連安全保障理事会のブリーフィングで、中国の国連常駐代表・傅聡(ふ・そう)氏が、レバノンとイスラエルの緊張激化を受け、国際社会が協力して「できるだけ早期の停戦」を後押しするよう呼びかけました。戦闘の拡大が地域全体に波及しかねない中、民間人保護と人道支援が焦点になっています。
何が話し合われたのか:安保理での「沈静化」呼びかけ
傅氏は、現在の中東における戦闘の激化が広がりつつあり、レバノンとイスラエルの状況も「急激に深刻化している」と指摘しました。その上で、敵対行為の継続は「いずれの当事者の利益にもならない」として、緊張緩和と地域の平和・安定の回復に向けた共同努力を求めました。
傅聡氏が示した主な論点(3つ)
- 即時停戦の必要性:レバノンのヒズボラとイスラエルが「最近も」攻撃の応酬を続けているとして、戦闘終結のための停戦を強調。
- 民間人保護は国際法の「レッドライン」:イスラエルがレバノン南部の町やベイルートを激しく攻撃し、レバノン南部で軍事的な支配を拡大した結果、女性や子どもを含む570人超が死亡したと述べ、武力紛争下の民間人保護の原則を改めて訴えました。また、中国として「民間人や外交関係者への攻撃を非難する」と述べ、各当事者に国際人道法を含む国際法上の義務履行を求めました。
- 撤退要求とレバノンの主権支持:傅氏は「イスラエルは直ちにレバノンから部隊を撤収すべきだ」と述べ、レバノンの主権・安全・領土保全を守る立場を示しました。あわせて、紛争終結に向けたレバノン政府の前向きな意思表示を歓迎したとしています。
人道面の圧力:避難民70万人超という数字
傅氏は、激しい砲撃がレバノンの安全と安定に深刻な打撃を与えているとし、70万人超が避難、もともと厳しかった人道状況がさらに悪化していると説明しました。国際社会に対しては、レバノンへの支援を増やし、レバノン政府が国内の安定化と人々の基本的な生活確保を進められるよう支えるべきだと述べました。
国連部隊(UNIFIL)への攻撃も問題に
今回の発言では、3月6日に国連レバノン暫定軍(UNIFIL)への攻撃があり、平和維持要員3人が負傷したことも取り上げられました。傅氏は、国連平和維持要員への意図的な攻撃は国際人道法および安保理決議1701への重大な違反だとして、断固反対し、責任追及が必要だと主張。各当事者にUNIFIL要員の安全確保と行動の自由の保障を求めました。
この先の焦点:停戦だけでなく「対話」と「支援」
傅氏は、レバノン国内の「すべての関係者」が政治対話に積極的に関与し、相違を適切に解決することへの期待も表明しました。軍事的な沈静化(停戦)と同時に、国内の対話と人道支援の手当てが並行して進むかどうかが、今後の局面を左右しそうです。
最後に傅氏は、中国として国際社会と協力し、レバノンとイスラエルの状況を落ち着かせ、レバノンおよび中東地域の平和と安定の回復に向けて努力する用意があると述べました。
Reference(s):
Chinese envoy urges Lebanese-Israeli ceasefire at UN Security Council
cgtn.com








