香港政府、国家第15次五カ年計画に「積極整合」 李家超行政長官が表明
香港特別行政区(HKSAR)政府が、国家の「第15次五カ年計画(15th FYP)」の方針と歩調を合わせる動きを強めます。李家超(ジョン・リー)行政長官は2026年3月12日、香港が同計画の綱要に積極的に整合し、改革の深化や中国式現代化の推進に貢献する考えを示しました。
何が発表されたのか:国家計画と香港の政策を“同じ地図”で描く
李氏は、国家の第15次五カ年計画に香港の長期的な繁栄と安定を後押しする複数の内容が盛り込まれたとして、変わらぬ支援と配慮に謝意を表明しました。あわせて、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオのグレーターベイエリア)の発展をさらに深める方針にも言及しています。
香港「初」の5カ年計画を2026年内に策定へ
今回の発言で目を引くのは、香港として初めてとなる「5カ年計画」を作るという点です。李氏によると、HKSAR政府は体系的な政策枠組みを整え、主要な発展分野について、より包括的で精度が高く、細部まで踏み込んだ戦略的イニシアチブ(重点施策)を描くとしています。
すでに設置済みの準備組織が作業を加速させ、香港の5カ年計画を今年(2026年)中に完成させる方針です。
李氏が示した「計画」の役割
李氏は、国家の第15次五カ年計画に整合する香港の5カ年計画が、今後に広範な影響を持つと説明しました。HKSAR全体の“集団的な行動枠組み”として、今後5年間の次の要素を示す位置づけだといいます。
- 発展ビジョン
- 中核目標
- 重点分野
- 主要施策
焦点は「国際競争力」「国際交流」「橋渡し役」
HKSAR政府の報道官は、国家の第15次五カ年計画の力強い支えを背景に、香港が今後も国際競争力を固め、国際交流と協力を深め、橋渡し役としての機能を強化し、高品質な発展の新段階を切り開くと述べました。
また、国家の発展戦略への統合と貢献を通じ、国の力の増進や「民族復興」の大きな事業への寄与にも触れています。
なぜ今重要なのか:政策の“見取り図”が投資と生活の前提になる
5カ年計画は、行政の優先順位を揃え、官民の判断基準を共有しやすくする「見取り図」になり得ます。特に香港の場合、国際的な資金・人材・情報が集まりやすい都市機能と、粤港澳大湾区の域内連携が同時に語られるため、どの分野を“重点”として明記するのかが注目点になりそうです。
今後の見どころ:2026年内にどこまで具体化するか
現時点で示されているのは、国家計画との整合、そして香港の5カ年計画を今年中にまとめるという大枠です。今後は、計画が公表されるタイミングや、重点分野・主要施策がどの粒度で整理されるのかが焦点になります。
香港が「国際性」と「域内連携」をどう同時に描くのか。計画という文章の構造そのものが、次の5年の空気感をつくる可能性があります。
Reference(s):
HKSAR govt actively aligns with national 15th FYP: chief executive
cgtn.com








