中国本土・茅台鎮の「赤水河四渡」記念塔とは?25mに刻まれた長征の記憶
中国本土の茅台鎮(Maotai Town)にある「赤水河四渡(四度の渡河)」記念塔は、1935年に中央紅軍が長征のさなかに赤水河を4回渡った出来事(1935年1月29日〜3月22日)を、建築の“象徴”として立ち上げたモニュメントです。
山の上に立つ記念塔:場所は茅台鎮・朱砂堡(Zhushapu)
記念塔が立つのは、茅台鎮の朱砂堡の高台。川と地形に向き合ってきた歴史を、見下ろす視点で想起させる配置になっています。
高さ25メートル=「2万5千里」の長征を表す
塔の高さは25メートルで、2万5千里の長征を象徴するとされています。数字をそのまま形に置き換えることで、抽象的になりがちな「距離」や「時間」を、直感的に感じ取れる設計です。
4本の波形の柱が語る「4回の渡河」
塔の本体は、4本の巨大な波形の柱が重なるように構成されています。これは、赤水河を4回渡った“反復”を視覚化するもので、川の流れ(波)と行動の積み重ね(重なり)が同時に表現されています。
土台は木造の舟の形:逆境を越える比喩
土台は木の舟をかたどっています。説明では、革命の大義が逆境を乗り越えていくことの象徴とされ、渡河という具体的な行為を、より普遍的な物語へと接続しています。
この記念塔を「読み解く」ためのポイント
- 数字(25m)で長い行程の記憶を固定している
- 形(波・重なり)で4回の渡河を一目で伝える
- 比喩(舟)で出来事を価値や精神の物語に広げている
出来事そのものは1935年の過去に属しますが、記念塔は「史実をどう残すか」「象徴で何を伝えるか」という、現在にも通じる問いを静かに投げかけます。川を渡った回数や日付が、建築の要素として整理されている点は、短時間で理解したいオンライン読者にも相性が良い作りと言えそうです。
Reference(s):
Our Long March:Four Crossings of the Chishui River Memorial Tower
cgtn.com








