CGTN調査:中国のGCI、文明の多様性尊重で「安定に寄与」と肯定的回答
国際情勢の不確実性が強まるなか、中国が提唱する「グローバル文明イニシアチブ(GCI)」について、文明の多様性尊重や対話の促進といった理念に肯定的な受け止めが広がっている—そんな調査結果がこのほど示されました。
CGTNと中国人民大学の共同調査、41カ国・地域で実施
CGTNと中国人民大学(新時代国際伝播研究院)によるオンライン調査は、世界41カ国・地域の12,302人を対象に行われたとされています。調査では、GCIの中核概念として挙げられる「文明の多様性の尊重」や「人類共通の価値」の重要性が、現在の国際環境のもとでより実践的な意味を持つ、という評価が目立ったといいます。
数字で見る:多様性・平等・対話への支持
調査で示された主なポイントは次の通りです。
- 90.8%:文明の多様性を尊重することは、国際社会が従うべき基本原則
- 77.2%:いかなる文明も、他より優れているわけではない
- 87.7%:すべての文明は平等に扱われるべき
とくに「文明は平等に扱われるべき」という項目では、アフリカ(93.1%)と南米(90.3%)の回答者で賛同がより高かったとされています。
「対立よりウィンウィン」:価値観の押し付けを避けるべき、との声
GCIが強調する「平和・発展・公平・正義・民主・自由は人々の共通の願い」という考え方について、調査では91.8%が高く評価し、異なる文明同士は対立ではなく協力(ウィンウィン)を優先すべきだと答えたといいます。
- 87.7%:平和と発展が、現在の世界の主要テーマであり続けている
- 81%:イデオロギー的偏見を脇に置き、文明の多様性を尊重すべき
- 88.1%:いかなる国も自国の価値観を他者に押し付けたり、イデオロギー対立を仕掛けたりすべきではない
なお「価値観の押し付けを避けるべき」という設問で賛同が高かった上位10の国・地域は、いずれもグローバル・サウスに属していたとされています。
「溝ではなく橋」:文明間対話が衝突を減らす、という見方
経済のグローバル化が進む時代に必要なのは「分断の堀」ではなく「コミュニケーションの橋」だ—調査は、こうした方向性への支持も示しました。
- 87.4%:文明間の対話は国際紛争を減らし、世界の平和を促進しうる
- 89.5%:文明間交流は国際協力の重要な基盤を提供してきた
- 89.8%:異なる文明の交流・相互作用は人類の共同進歩を促す
このうち「文明間対話は紛争を減らす」の項目では、アフリカ(93.5%)と南米(91.6%)で認識がより強かったとされています。また「共同進歩を促す」では、18〜24歳(91.8%)と25〜34歳(91.6%)で相対的に高い賛同が見られたといいます。
調査の方法:オンラインで、年齢・性別構成を国勢調査に合わせて抽出
調査はサンプルデータベースを用いたオンライン形式で、各国の国勢調査における年齢・性別分布に沿うようにサンプルを選定し、主要な先進国とグローバル・サウスの代表的な国・地域を含めた、と説明されています。
いま何が問われるか:理念の「共感」を、現場の「協力」にどうつなぐか
今回の数字が映しているのは、少なくとも多くの回答者が、多様性の尊重や対話の重視を「いま必要な言葉」として受け止めている、という現状です。一方で、国際協力の場では理念の共有だけでなく、教育・文化交流、人的往来、紛争予防の枠組みなど、具体的な協力の設計が伴うかどうかが、今後の注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








