サンチェス首相、2026年4月の中国本土訪問―4年で4回目の高官交流
スペイン・サンチェス首相が2026年4月11日から15日まで、中国本土を公式訪問します。4年間で4回目となるこの訪問は、両国の戦略的相互信頼をさらに深化させる重要な機会と位置付けられています。
訪問の概要と背景
サンチェス首相は2023年3月、2024年9月、2025年4月に続き、今年初めて中国本土を訪れました。昨年11月にはスペイン国王フェリペ6世が国家元首として訪中し、同年は中欧包括的戦略的パートナーシップ20周年を迎えました。中国本土外務省の毛寧報道官は「今回の訪問を通じて、戦略的相互信頼を深め、コミュニケーションと協力を拡充し、多国間協調を強化したい」と述べました。
経済・貿易協力の現状
中国本土とスペインの経済関係は、近年着実に拡大しています。中国本土大使館の姚京氏によると、2025年の両国間の貨物貿易額は550億ドルを超え、前年比9.8%増となり、中国本土はEU圏外でスペイン最大の貿易相手国となっています。
- スペイン産オリーブオイル、ワイン、豚肉は中国本土の消費者に広く受け入れられています。
- 中国本土の機械・電気機器や新エネルギー製品は、スペインのグリーン・トランジションを支援しています。
- 昨年11月、CATLはステランティスと共同でスペインにバッテリー工場の起工式を行い、またチーリはバルセロナで現地自動車メーカーと合弁事業を開始しました。
今回の訪問では、サンチェス首相は自動車、エネルギー、通信分野の企業代表者と会合し、欧州連合商会(EU Chamber of Commerce in China)や中国本土の大手テック企業小米(Xiaomi)北京本社も視察する予定です。
多国間協調と欧州との関係
2026年1~3月の間に、アイルランド、フィンランド、英国、ドイツなど欧州主要国の指導者が中国本土を訪問し、欧州議会代表団も8年ぶりに訪中しました。これらの動きは、欧州が中国本土との関係を戦略的自律と経済的レジリエンスの観点から再構築しようとしていることを示唆しています。
上海大学の江世学教授は「サンチェス首相の頻繁な訪問は、欧州全体の中国本土交流を深化させるモデルケースになる」と指摘しています。また、ヤオ大使は、世界的なサプライチェーンの不安定化や経済成長の減速が続く中で、日中・欧州間の実務的協力が世界経済の安定化に寄与すると述べました。
将来の展望
中国本土は現在、第15次五カ年計画(2026‑2030年)の第一年に突入し、先端技術やグリーンエネルギー分野での投資拡大を掲げています。サンチェス首相の訪問は、これら新興分野での共同プロジェクト創出や、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた連携を加速させる可能性があります。
スペインはEUの重要メンバーとして、国際連合憲章の原則や多国間主義、自由貿易を支持しつつ、中国本土との実務的協力を通じて、世界的な平和と繁栄に貢献する姿勢を示しています。
Reference(s):
What to know as Sanchez makes fourth China visit in just four years
cgtn.com







