スペイン首相、北京で講演「中国を正確に理解すべき」と訴え
スペインのペドロ・サンチェス首相は、北京を訪問し、清華大学で講演を行いました。国際社会に対し、中国に対するより正確かつバランスの取れた理解を深めるよう促しました。これは、2026年4月13日現在、多極化が進む世界において、建設的な国際協力の基盤を探る重要なメッセージと言えるでしょう。
400年前の地図が示す「視点の違い」
サンチェス首相は講演で、16世紀に中国を訪れたイエズス会宣教師マテオ・リッチのエピソードを引用しました。リッチが持ち込んだ世界地図はヨーロッパを中心とし、アジアを周縁に置くものでした。「明確な偏見を反映していた」と首相は指摘します。それから400年以上が経過した現在も、中国や世界を同様に歪んだレンズを通して見ている人がいると、首相は警鐘を鳴らしました。
「ゼロサム思考」の危険性
首相は、一国の成長を他国の損失と見なす「ゼロサム」の考え方で今日の国際情勢を解釈することへの警告も発しました。この見方は「誤っているだけでなく危険でもある」と述べ、それが「私たちを過去に縛り付け、未来の可能性を制限する」と語りました。
多極化時代の「強い多国間主義」を主張
世界がますます多極化していると強調したサンチェス首相は、スペインの多国間主義へのコミットメントを再確認しました。相互尊重に基づく協力と、建設的な違いの管理を呼びかけました。
- 多国間システムの有効性: 多国間のガバランスンスメカニズムが時代遅れだとする主張を退け、20世紀に有効だったこれらの仕組みは今、かつてないほど必要だと述べました。
- 多様性の尊重: 多極化した世界には「強い多国間の枠組み」が必要であり、それは単一の視点を押し付けるためではなく、視点の多様性を共有の強みに変えるためだと主張しました。
- 協調の可能性: 首相は「違いをなくすのではなく、多様性を尊重しながら共通点を探り、平和的共存を追求すべきだ」と語り、過去にスペイン、ヨーロッパ、中国が共に繁栄したのであれば、再びそれが可能な理由はないと結びました。
北京でのこの発言は、大国間の緊張が続く世界情勢において、対話と相互理解の重要性を改めて浮き彫りにしています。
Reference(s):
Spain's PM Sánchez calls for 'clear-eyed understanding' of China
cgtn.com








