国際ニュース:中国訪問のイタリア・マッタレッラ大統領が語る協力の未来 video poster
イタリアのマッタレッラ大統領が11月の中国国賓訪問中に中国メディアのインタビューに応じ、歴史的なつながりを踏まえながら、両国の協力とグローバルな団結の必要性を語りました。この動きは、中国とイタリアの関係だけでなく、現在の国際ニュースの流れを読み解く上でも注目されています。
11月の国賓訪問で示されたメッセージ
イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領は、2025年11月7日から12日まで6日間の日程で中国を国賓として訪問しました。クイリナーレ宮就任後2回目の中国訪問であり、両国関係の重要性を改めて示すものとなりました。
滞在中、大統領は中国メディアCMGの対談番組「Leaders Talk」に出演し、司会のHe Yanke氏と中国とイタリアの協力について意見を交わしました。番組では、歴史、現在の課題、そして未来の協力の方向性が幅広く語られました。
シルクロードから続く千年のつながり
中国とイタリアの友好的な交流は、一千年以上前にさかのぼるとされています。古代のシルクロードは、東西交流の第一章を開き、人や文化、思想が行き交う大きな道となりました。
その後、13世紀の旅行家マルコ・ポーロが残した旅行記は、西欧世界が中国を知るための重要な窓となりました。この物語は今も人々の想像力をかき立て、中国への関心を育て続けています。今回のインタビューでも、こうした長い歴史の蓄積が両国関係の土台として位置付けられています。
マッタレッラ大統領の言う「これからのマルコ・ポーロ」とは
インタビューの中で、マッタレッラ大統領は「未来には、もっと多くのマルコ・ポーロが必要だ」と語りました。この言葉には、互いの社会や文化を直接見て、理解し合う人材がこれからさらに重要になるというメッセージが込められています。
ここで言うマルコ・ポーロとは、特定の人物ではなく、国や地域の境界を越えて移動し、相手の実像を伝える役割を担う人々の象徴と見ることができます。学生、研究者、企業人、クリエーターなど、多様な分野の人がその担い手となり得ます。歴史的な旅人から、現代の留学生やビジネスパーソン、デジタル時代の発信者へと、そのイメージは広がっています。
「共有の課題には世界的な合意と団結を」
現在、国際社会は前例のない変化のただ中にあります。マッタレッラ大統領は、そのような時代だからこそ、協力と開放の姿勢が重要だと強調し、その上で「共有の課題には世界的な合意と団結が必要だ」と呼びかけました。
気候変動や感染症、経済の不確実性など、国境を越えて影響を及ぼす課題は一国だけでは解決できません。中国とイタリア、さらにはアジアとヨーロッパが対話を深め、共通の土台を見いだしていくことが、こうした課題への対応力を高める鍵の一つになるという視点です。
人と人の交流が外交を支える
今回の国賓訪問とインタビューは、首脳同士や政府レベルの対話だけでなく、市民レベルでの交流の重要性にも光を当てています。両国の関係を支えるのは、最終的には人と人とのつながりだからです。
- 留学や研究交流を通じた相互理解
- 観光や姉妹都市提携による地域のつながり
- 映画、音楽、デザイン、食文化などを通じたカルチャーの共有
こうした往来が積み重なることで、政治や経済の関係を長期的に安定させる土台が整っていきます。マッタレッラ大統領の「多くのマルコ・ポーロを」という呼びかけは、まさにこの点を示していると言えるでしょう。
これからをどう見るか
今年11月の中国訪問は、中国とイタリアが歴史の積み重ねを踏まえつつ、協力と開放の姿勢を再確認する場になりました。国際情勢が揺れ動く中でも、対話のチャンネルを開き続けることの意味は小さくありません。
オンラインで国際ニュースを追う私たちにとっても、ニュースを通じて他国の社会や歴史を知り、自分なりの視点を持つことが求められています。それは、物理的な旅ではなくても、新しい時代のマルコ・ポーロ的な役割の第一歩になるのかもしれません。
Reference(s):
Exclusive interview with Italian President Sergio Mattarella
cgtn.com








